ドラマ『フレンズ』のマシュー・ペリーによる、キアヌ・リーブスについての発言が波紋。その後マシューが謝罪文を発表した。(フロントロウ編集部)

マシュー・ペリーの自伝でキアヌ・リーブスの名前が使われる

 ドラマ『フレンズ』のチャンドラー役で知られるマシュー・ペリーが来月11月に発売予定の自伝『Friends, Lovers, and the Big Terrible Thing(原題)』より、一部が波紋を広げている。マシューはなぜか自伝の中で俳優であるキアヌ・リーブスの名前を使っており、その1つはかなりネガティブな文脈だった。

 彼は、1988年の映画『ジミー さよならのキスもしてくれない』で共演した故リヴァー・フェニックスについて記述。そこでなぜか、キアヌの名前が…。

 「リヴァーは美しい男だった。性格も外見も。そして、この世界には美しすぎたのだ。先に行くのはいつでも才能に溢れた人達に見える。リヴァー・フェニックスやヒース・レジャーといった独創的な人々が死んで、キアヌ・リーブスがまだ私たちと一緒にいるのはなぜだ?リヴァーは私よりも良い俳優だった。私のほうが面白かったが。しかし、一緒のシーンで私は私なりに演じきった。数十年後に振り返ると、大したことだ」

 リヴァーは23歳で、『ダークナイト』のジョーカー役で知られるヒース・レジャーは28歳で亡くなった名優たち。マシューの真意は不明だが、文章からは、その2人は才能があるのに若くして亡くなったが、そうでないキアヌはまだ生きているというニュアンスが漂う。

画像: リヴァー・フェニックス(左)、ヒース・レジャー(右)。

リヴァー・フェニックス(左)、ヒース・レジャー(右)。

 マシューとキアヌは共演したことはなく、2ショットが目撃されたこともなく、親しいことで有名というわけでもない。ハリウッドは小さい世界であるため、2人が顔見知りである可能性はあるが、彼がこの文脈でキアヌの名前を出したことは奇妙。

 ちなみに、キアヌとリヴァーが親しかったことは有名で、彼の死から約30年が経った今でもキアヌは、「彼について過去形で話すのは嫌いだ。だからいつも現在形にしてる」と言い、「リヴァーに出会ったことは運命だった」と語るほど。

 そしてマシューは、1998年の映画『オールモスト・ヒーローズ~進め!アメリカ横断 冒険野郎~』で共演し、33歳で亡くなったクリス・ファーレイについても回想しており、ここでもなぜか突然キアヌの名前が出てくる。

 「それ(クリスの死)を知った時、(『フレンズ』の共演者である)ジェニファー・アニストンの着替え部屋の壁にパンチで穴を開けた。キアヌ・リーブスは私たちと共に存在している。私は彼が死んでから2週間で、『オールモスト・ヒーローズ~進め!アメリカ横断 冒険野郎~』のプロモーションをしなければいけなかった」

 この文章ではキアヌの登場に脈絡がなく、マシューの意図が分からない。一般発売に先がけて本を読んだ人から困惑の声があがるなか、マシューが謝罪文を発表。「実際には私はキアヌの大ファンです。ただランダムに名前を選びました。私のミスです。謝罪します。代わりに自分の名前を使うべきでした」とコメントした。

(フロントロウ編集部)

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