ヘンリー王子からの提案に元恋人や友人がそろって首を横に振る
イギリス王室のチャールズ国王の次男で、2020年3月をもって高位王族の座を退いたヘンリー王子が、半生をつづった回顧録『Spare(スペア)』を来年1月に出版する。説明するまでもないが、「Spare(スペア)」は「予備」「代わり」という意味で、古くから君主とその兄弟が「継承者とそのスペア」と表現されてきたことにちなんでこのタイトルをつけたとされている。
『スペア』は、ヘンリー王子の口述をもとに、ゴーストライターのJ・R・モーリンガー氏が代筆したもので、英The Sunによると、王子は自身の証言だけでは物足りないと思ったのか、友人や過去に交際していた女性たちにも協力を求めたという。
ヘンリー王子は友人や元恋人たちに、“自分と一緒に過ごした時間についてモーリンガー氏に話してほしい”とお願いしたが、ほぼ全員から断られてしまったそうで、「ヘンリー王子自ら連絡を取りました。王子から連絡を受けた友人や元恋人たちは礼儀正しく、一様に『考えておく』と言いましたが、最終的にはほとんどが『できない』と言いました。皮肉ですね。普段はマスコミに自分とのことを話したらカンカンに怒るのに、自分が助けを必要とするときは(話してほしいと)逆に頼むなんて都合が良すぎます」と関係者はThe Sunに説明している。
出版前からすでに大きな関心を集めている『スペア』。その本に実名でコメントを寄せれば、出版後に耐え難いほどの詮索を受けることになるのは容易に想像がつく。ヘンリー王子からのお願いとはいえ、友人や元恋人たちが首を縦に振らなかったのも納得。(フロントロウ編集部)