MeTooを起こした2人の女性の闘い
2017年にニューヨーク・タイムズ紙が報道し、性暴力告発運動MeTooを世界的に大爆発させたハーヴェイ・ワインスタイン事件。加害者のハーヴェイは、映画『ロード・オブ・ザ・リング』、『恋におちたシェイクスピア』、『パルプ・フィクション』、『グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち』、『英国王のスピーチ』など数えきれないほどの名作を手掛けてきたハリウッドの超大御所であり、“神”と呼ばれたほどの映画プロデューサー。
そんな彼の数十年に及ぶ性暴力事件を告発したその記事は、翌年ジャーナリズムの権威であるピューリッツァー賞を受賞。この報道をきっかけに、映画業界、ひいては世界中で性犯罪、セクシャルハラスメントで受けてきた女性たちが声をあげられるようになった。
そして2023年1月13日、調査報道に基づき、社会を動かした勇気ある女性たちとジャーナリストの物語を描く『SHE SAID/シー・セッド その名を暴け』がついに全国公開される。主演を務めるのは、キャリー・マリガンとゾーイ・カザン。
予告編では、記者のミーガン・トゥーイー(キャリー)とジョディ・カンター(ゾーイ)がハリウッドに君臨するハーヴェイ・ワインスタインの何十年にもわたる性的暴行についての取材を進める姿が映し出される。そのなかで、ハーヴェイが過去に何度も記事をもみ消してきたことが判明し、被害にあった女性たちはそのほとんどが示談となっており、証言すると訴えられるという恐怖や、当時のトラウマによって声をあげられないままでいた…。問題の本質は業界の隠蔽構造だと知ったミーガンとジョディは、調査を妨害されながらも信念を曲げず、証言を決意した勇気ある女性たちと共に突き進む。そして、遂にサバイバーたちによって数十年にわたる沈黙が破られ、ワインスタインによる悪質な事件の全貌、真実が明らかになっていく。
さらに、キャリーとゾーイがシリアスな表情で向かい合う本ポスタービジュアルも解禁。多方面からの圧力によって潰されそうになりながらも、懸命に真実を暴こうとする2人のジャーナリストの戦い、そしてハリウッドで“神”とすら呼ばれたワインスタインとの直接対決の行方とは。
(フロントロウ編集部)