『ブラックパンサー』監督がチャドウィックとの最後の会話を明かす
マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)の映画『ブラックパンサー』とその続編『ブラックパンサー/ワカンダー・フォーエヴァー』でメガホンを取ったライアン・クーグラー監督が、『ブラックパンサー』の主演俳優で2020年に亡くなったチャドウィック・ボーズマンと最後に話したときのことをポッドキャスト『Wakanda Forever: The Official Black Panther Podcast(原題)』で振り返った。
クーグラー監督によると、チャドウィックが亡くなる約2週間前に電話で話したのが、2人にとって“最後の会話”だったそうで、「スタジオから通知が来る前に(脚本を)読みたいかどうか電話で聞いたのが最後の会話になりました。彼と話したのはそれが最後です。私が(脚本を)書き終えた2週間後くらいに彼は亡くなりました」と言うと、続けて、そのときのチャドウィックの様子となんとなく感じた異変について語った。
「彼は疲れた様子でした。(電話越しにも)疲れているのがわかりました。電話をする数日前から何度も彼と連絡を取ろうとしていたのですが、なかなか連絡が取れなかったんです。デンゼル(・ワシントン)も彼と連絡を取ろうとしていました。(電話が繋がらないので)メールをしたら、直後に電話がかかってきたのですが、僕たちが話しているとき、彼が横になっているのがわかりました。そして、彼のそばに妻のシモーネがいました。彼は、秘密保持契約に違反するようなことはシモーネに聞かせたくないと言って、彼女のことを部屋から追い出そうとしたのですが、シモーネが彼のもとを離れるのを嫌がったので、“何かが起きてる”と思いました」
ちなみに、このとき、チャドウィックはスタジオの考えを邪魔しないようにとの配慮から脚本を読むのを断ったそうだが、クーグラー監督は「後になって知ったのですが、彼は脚本を読めるような状態ではなかったそうです」と、本当は体調が大きく関係していたことを明かした。(フロントロウ編集部)