ノア・キレル、カニエがデザインされたパンツを履いた理由
ドイツ・デュッセルドルフのPSDバンクドームで開催された2022年のMTV EMAは、リタ・オラとタイカ・ワイティティがホストを務め、テイラー・スウィフトが最優秀アーティスト賞を含む計4部門で最多受賞。
その中で注目を浴びたのはイスラエルのポップスターであるノア・キレル。
過去にMTV EMAで4回受賞し、シンガーや俳優として活動するノアがなぜ注目を浴びたかというと、そのファッション。なんとノアがこの日履いていたパンツには、カニエ・ウェストの顔が。
かなりのインパクトがあるこのパンツ。カニエの大ファンなのかと思ったら、じつは、これはカニエの反ユダヤ発言に抗議するため。ノアは「カニエがユダヤ人について反ユダヤ的なことを言った後、私もユダヤ人なので、レッドカーペットでパワフルな表現をしなければならないと思いました。普通の服装ではなく、メッセージ性のあるものにしたかったんです。勇気のいることだったけど、メッセージは届いたと思います」と、米Varietyに明かした。そう語ったノアの衣装に着けられたトップスのチェーンには、ユダヤ民族の象徴であるダビデの星や「生きる」という意味のヘブライ語のチャイなどがデザインされていた。
ただ、ダビデの星などが遠めからは見えず、カニエが全面プリントされた衣装を着ているように見えたことから、ネット上ではノアのことをカニエの支持者だと勘違いする人も続出した。
ちなみにノアはMTV EMAでカニエのパンツを履いたまま、“カニエの宿敵”として知られるテイラーに挨拶する姿が目撃された。ノアいわく、テイラーは衣装を気に入ってくれたという。(フロントロウ編集部)