新年に立てた目標を達成するための心得
新年になると多くの人が考える、1年で達成したい目標。生活習慣や自分磨き、仕事、学業、人間関係に関することなどさまざまな目標を立てる人が多いけれど、何より難しいのがその目標の継続や達成すること。
米スクラントン大学の研究によると、新年の目標を立てる人のうち、その目標を達成できる人はわずか8%というデータがあるほど。もちろん達成することだけがすべてではないけれど、せっかく目標を立てたからには、挫折せずに1年間継続できるに越したことはない。
どんな風に目標を立てると挫折しにくくなるのか、専門家が教える目標の立て方や進め方のコツをご紹介。
明確な目標を立てる
目標を立てるうえでもっとも大切だと言われているのが、明確な目標を設定すること。心理学者のラリー・クビアク博士は、「目標を立てるときには、できるだけ具体的かつ明確な目標を設定することが大切です」と米Selfで説明。
たとえばお金を節約する、お酒を控える、運動をするといったざっくりとした目標では、その量や頻度などが明確でないため、いつの間にかおざなりになってしまうのだという。そのため、毎月〇万円貯金する、お酒は週〇回にする、週に〇回〇時間運動をするというように明確な目標を立てるのがオススメだそう。
目標は紙に書く
新年の抱負など目標を立てるときに最適な方法のひとつが、紙などに書き留めておくこと。ただ頭で考えるだけでなく、紙に書くというステップを取り入れることが大事なよう。
その理由について心理学者のエリザベス・ウォード博士は「目標を書き留めておくと、必ず達成しないとという責任感に似た感情を抱きやすくなり、挫折するのを防止できます」と解説。目標を書いた紙は、冷蔵庫など目につく場所に貼っておくとより効果的だという。
また紙に書くという行為以外にも、目標達成を手助けしてくれるスマホのアプリを活用するのもひとつの手なのだとか。
目標を人に打ち明けておく
自分が掲げた目標を周囲の人に明かすというのも、挫折対策として多くの心理学者が推奨。
精神医学の臨床教授であるジョン・ノークロス博士は、「周囲に話すことで撤回しにくくなり、目標を達成できる可能性が高くなります」と説明。ただしこの方法は人によってはストレスに感じたり強迫観念に陥ったりすることもあるため、自分に合うと感じる人のみにオススメしたいと補足した。
毎日の習慣に絡めた目標を立てる
その手があったか!と思えるコツが、日々の習慣と絡ませた目標を立てること。たとえば、朝起きて歯を磨いた後に〇分運動する、夕食を食べた後に〇時間勉強する、毎日寝る前に家計簿をつけるなど。
この方法のいいところは、日々の習慣とセットにすることで習慣化しやすいこと。生活習慣の改善などの目標を立てる場合は、この手法を取り入れてみるといいかも。
定期的に振り返り、自分を褒める
目標を達成するためには、定期的なフィードバックも欠かせないステップ。
ウォード博士は、「数週間または数か月ごとに目標に対する達成度を振り返ることが大切です。このときに目標設定を微調整することもオススメです」と明かした。ちなみにモチベーションを保ち続けるためには、定期的に自分を褒めることも大事だそう。
専門家が教える、目標を達成するためのちょっとしたコツ。すべてを意識できなくてもいいので、自分に合ったコツを取り入れてみて。(フロントロウ編集部)