全室富士山ビュー、完全プライベートな全天候型グランピング
山中湖ICから車で5分のところにある「ビジョングランピングリゾート山中湖(以下、ビジョン山中湖)」。全室露天風呂付きで、全室から富士山が見える全天候型プライベート・グランピングをプロデュースしているのは、日本初となる全室プライベートルームに源泉掛け流し露天風呂を有しているグランピング「こしかの温泉」を鹿児島県で展開している株式会社ビジョン。
到着してまず感じたのが、専有スペースと各エリアの広さ。約150平米のなかにドームテント、焚火エリア、食事エリア、シャワールーム、露天風呂とサウナがあるのだが、ドームテントは一般的なホテルの部屋以上に広く、シャワールームも大浴場の洗い場と言った方が実際のイメージに近い。ファミリーやグループ泊の場合はみんなで一緒にわいわいやれる広さで、カップルだったらだいぶ余裕を感じられるだろう。
そしてビジョン山中湖は“プライベート・ステイ”が出来るところも売り。そのため、専有スペースは完全に仕切られているのだが、外の視線を遮りながらも、富士山を大きなパノラマで見られるように仕切りの高さがうまく設計されているところはお見事。ちなみに今回は子どもとペット同伴だったが、100%仕切られているところは、大人の滞在中の安心感・快適さを確保させる大きなプラスポイントだった。
ドーム型テントはホテル泊と言える快適さ
今回のグランピングで楽しみにしていたドーム型テント。下調べでサイトのイメージ画像は見てきたが、実際の広さと快適さはイメージをはるかに超えるものだった。
4つ置かれたシングルベッドは大人が全員ぐっすり眠れたほどの心地よさで、ロータイプのため子どもでも安心。景色が見渡せる窓辺には体をずっしりと預けられるリクライニングチェアがあり、その前に置かれたローテーブルは夜のゲーム大会と朝食のときに役立った。ほかに、メイクやPC作業をする人には嬉しいデスクと、ペット用のサークルがあり、それに加えて、スーツケースなどの荷物を置いても狭さは感じなかった。
そして素晴らしかったのが、ずっとぬくぬく快適温度だったこと。この日は気温が5度くらいまで下がったのだが、ドーム内は暖房・加湿・空気清浄機能によって居心地が良い空調がキープされており、夜のゲーム大会中もTシャツで過ごせるくらいのぬくぬく感だった。
富士天空の湯+EX-PROでのサ活
ビジョン山中湖ご自慢の魅力と言えるのが、自分だけの露天風呂とサウナ。
“富士天空の湯”には天然温泉に近い湯質のアルカリ湯が供給されており、標高約1,000mに位置するビジョン山中湖の澄んだ空気を吸いながら、夜空を見上げて乳白色の湯を楽しむのは絶品。夕・夜・朝とそれぞれが好きな時間に何度も風呂へと足を運び、チェックアウト直前にも荷物をまとめた後に最後の“足湯”を楽しんだ。
そしてサ活が大好きな人には嬉しいテントサウナと水風呂! 4人入れるキューブ型のサウナテントはよく見るとなんと、サウナ愛好家の間では有名な“テントサウナの最高峰”と謳われるEX-PRO。後述するキッチン用品もそうだが、ビジョン山中湖は「よく見たらアレだ!」という細かいこだわりが設備に感じられ、宿泊中に話題の高級アイテムが体験できる点も魅力だった。さらに、水風呂は富士の天然水。富士の麓でのサ活は贅沢づくし。
食事はイタリアン風のBBQ、高性能キッチングッズも体験
夕食のBBQは、ビーフやポークなどの肉類、ホタテやサーモンなどの魚介類のほか、季節の野菜で彩られたバーニャカウダ、ミネストローネ、ボロネーゼなど、イタリアンテイスト。地元山梨の食材で揃えられているという。また、今回は幼児が一緒だったためキッズプレートも用意してくれた。
キッチン内には冷蔵庫が2つあり、大型冷蔵庫(無料)は水のほか、数種類のジュースやビールと、十分な品揃え。一方で小型冷蔵庫(有料)は、富士山クラフトや山中湖ワイン、山梨ぶどうサイダーといった、ここでこそ飲みたいご当地飲料という嬉しい品揃えだった。
そしてキッチンの設備にも注目。グリルは米Char-Broil製のガスグリル、朝のスムージーメーカーはドイツZwilling製、コーヒーメーカーはBalmuda製、ビールは“神泡”が体験できる特製ビールサーバーでと、ガジェット魂が高鳴るアイテムがあちこちに。大人はスイッチの入れ方や火加減、飲料の注ぎ方などでプチ盛り上がりした。
マシュマロ、カラーファイアー…アクティビティが多く子どもも喜ぶ
富士山の麓なだけにやはり醍醐味は全室富士山ビューなのだが、この日の富士山は雲のうしろでお休み。そんななかでもイベントづくしに感じたのは、ビジョン山中湖のアクティビティの多さだろう。
富士山を眺めたり、露天風呂やサウナに入ったりすること以外に、焚火を囲んで焼きマシュマロや焼き芋づくりができるほか、噴水フルーツポンチや虹色焚火といったお楽しみも用意されている(有料)。そして夜がふけてきたら、ドームテントの中に移動してゲームやおしゃべり。ドームテントは前面がクリアなため、温かいドームテントの中で外の焚火を眺めながらの団らんは最高だった(※寝る前は火の元だけは要確認)。
ちなみにこの日は11月最終日。気温は一桁まで下がったため、夜は寒すぎて早めに室内に撤収するかと思ったが、体が冷えてきたら温かい食事エリアやドームテント内でひと休みするか、露天風呂にざぶっと入るという方法で暖が取れたため、逆に外の冷えた空気が気持ち良く、無料貸し出ししている防寒グッズも使うことなく快適に楽しめた。
あったらいいながある、アメニティは充実&エコ意識
シャワー/露天風呂エリアには歯ブラシやカミソリ、スキンケアグッズいった一般的なホテルにあるアイテムが揃っているが、さすがにないだろうと持参したフェイスマスクがあったのは嬉しいサプライズだった。お風呂場のアメニティは不要になったもみ殻から作られたエコなアイテム。地元食材が使われた食事の地産地消の精神もそうだが、ちょっとしたところにサステナビリティが感じられた。
ペット連れのためには、食事用ボウル、ペットシート、エチケット袋など必要なもの一式が揃っており、普段食べているペットフードさえ持参したらOK。シャワーエリアには、犬用のタオルとバスもある。子連れのためには、食事エリアに子ども用の食器類とハイチェアが、ベッドルームにはジェンガやUNOといったゲームが用意されていた。
ダイヤモンド富士、忍野八海、周辺の自然スポット
11月下旬から1月中旬に宿泊する方は、日没の時間(15:20~15:40)にグランピング施設内やすぐ近くの花の都公園から、富士山頂に太陽が沈んでダイヤモンドのように輝く「ダイヤモンド富士」が拝める。
また、車で約10分のところには、世界遺産富士山の構成資産の一部として認定されている「忍野八海」がある。忍野湖が干上がって盆地になったところに、富士山などの伏流水を水源とする湧水が池となって誕生した忍野八海。イタリア・カプリには青の洞窟があるが、山梨には忍野ブルーがあると自慢できるほどきれいな湧池は一度ぜひ肉眼で見てほしい。
キャンプや富士山周辺の観光は天気が崩れると台無しになることが多いが、全天候型のビジョングランピングリゾート山中湖では快適に過ごせ、贅沢なアクティビティをたくさん楽しみ大満足で帰ってこられた。予約はオンラインサイトから可能なのでチェックしてみて。
ビジョングランピングリゾート山中湖
チェックイン17:00/アウト10:00
ペット可(体重40kgまで、条件あり)
送迎あり
食材・飲料持ち込み可
Wi-Fi有り
各種クレジットカード利用可
サイレントタイム有り(夜10時~朝7時)
https://vision-glamping.com/yamanakako
(フロントロウ編集部)