Netflixオリジナルシリーズ『ウェンズデー』で大ブレイクしたジェナ・オルテガを大特集。MCU『アイアンマン3』やディズニー作品に出演していた過去から、ウェンズデーにそっくりな私生活までを深掘り。(フロントロウ編集部)
Netflix『ウェンズデー』で大ブレイクしたジェナ・オルテガ
2022年11月23日に配信がNetflixで配信がスタートすると、1週間で視聴3億4,123万時間を記録して、Netflixで配信された英語のTV番組として1週間における視聴時間の史上最多記録を更新したドラマ『ウェンズデー』。

映画『チャーリーとチョコレート工場』や『シザーハンズ』などで知られるティム・バートン監督が初めて手がけたドラマ作品としても話題になった本作だが、主人公である映画『アダムス・ファミリー』のウェンズデー・アダムスを演じて大ブレイクすることとなったのが、クリスティーナ・リッチが演じたオリジナルのウェンズデーとはまた違ったウェンズデー像を確立してみせたジェナ・オルテガ。
『ウェンズデー』の配信前から既にインスタグラムで940万人のフォロワーを持つ人気俳優だったジェナだが、同作の配信をきっかけにフォロワーが倍増することに。配信がスタートしてから10日でフォロワーが1,000万人以上増加したほか、その後も増加を続けて、記事執筆時点で2,700万人以上がジェナをフォローしている。

ディズニー作品や『アイアンマン3』への出演歴
2002年9月27日生まれの現在20歳であるジェナは、実は既に10年以上のキャリアを誇る俳優。ジェナの俳優としてのデビューは、2012年に出演した米CBSのシリーズ『Rob(原題)』。その後、ドラマ『CSI:ニューヨーク』などへの出演を経て、2013年にはMCU映画『アイアンマン3』にも出演。副社長の娘という小さな役だったが、大作映画へのデビューを果たした。

2017年にMCU映画『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス』のプレミアに出席したジェナ・オルテガ。
2016年からはディズニー・チャンネルのオリジナルシリーズ『ハーレーはド真ん中』で主役に大抜擢。9人家族の大家族であるディアス家で巻き起こる日常を描いたこのシリーズで、ジェナは7人兄弟の「真ん中っ子」である主人公のハーレーを2018年まで演じた。

そして、ドラマ『ウェンズデー』に出演する以前にも、ホラーな作品での経験は十分に積んでいたジェナ。2013年に映画『インシディアス 第2章』でホラー映画にデビューしたジェナは、2019年にはNetflix映画『ザ・ベビーシッター キラークイーン』に出演したほか、2022年には映画『スクリーム』にも出演した。ちなみに、個人的に好きな作品はNetflixの『ストレンジャー・シングス 未知の世界』だそう。
『デアデビル』でMCU復帰の噂も?
ちなみに、ジェナには今後MCUに復帰するのではないかとする噂も囁かれている。『アイアンマン3』で小さな役を演じたジェナだが、米Giant Freakin Robotによれば、ディズニープラスで配信が控えるドラマ『デアデビル』でヒーローであるホワイトタイガーを演じるのではないかと噂されているという。
まるでリアル・ウェンズデー! 解剖を行なっていた過去も
ドラマ『ウェンズデー』では、ユニークな趣味を持つウェンズデーを演じたジェナだが、実は幼少期にはウェンズデーのように動物の解剖を行なっていた過去があるそう。米WIREDとのインタビューで「幼い頃に小さな動物の解剖をしていたので、その点で私は変人と言えると思います。裏庭で見つけた小さなトカゲの死体とかね」と明かしている。

ウェンズデーと共通する点は他にも。ウェンズデーは日々小説を書き進めていることで知られているが、執筆もまた、ジェナの趣味の1つ。「書くことが大好きなんです。私は常に書いていますよ。色々なことについて書いていて、エッセイの時もありますし、脚本の時もありますし、何だっていいんです。心を落ち着かせる素晴らしい方法ですよ」と米BYRDIEに語ったジェナ。2021年には初の著書となる『It’s All Love: Reflections for Your Heart and Soul(原題)』を刊行した。
『ウェンズデー』ではウェンズデーとしてチェロを演奏したりフェンシングを披露したりしたジェナだが、実はそれらも練習の賜物。ジェナは以前、チェロの練習をしていることをツイッターで報告している。ちなみに、アイコニックなダンスシーンについては、新型コロナウイルスに感染した初日にできた振り付けだったという裏話も明かされている。

『ウェンズデー』のためにチェロの練習をするジェナ。©Jenna Ortega/Twitter
ジェナがウェンズデーと似ているのは趣味だけではない。「周りの人たちからはよく、6歳の頃から『ウェンズデーに見た目が似てるね』って言われていました」と米Peopleに明かしたジェナは、「それから、ダークなユーモアのセンスもあったんです!」と続けた。

ラテン系であることは誇り!社会的活動にも積極的なジェナ
メキシコ系の父親とプエルトリコ系の母親のもとに生まれたジェナは、2016年からディズニー・チャンネルで放送された、ディズニー初のラテン系プリンセスを描いたシリーズ『アバローのプリンセス エレナ』で声優を務めるなど、ラテン系のレプリゼンテーションを高めている1人。『ウェンズデー』が配信された際には、同じラテン系であるカミラ・カベロからも「スクリーンでラティーナを観るのは最高。それが今年のお気に入り作品の1つだった時はなおさら!」と祝福を受けた。

そして、ジェナ自身も自分がラテン系のレプリゼンテーションを高めることの意義を強く意識している。「子役として大人になってきたなかで、与えられてきた役の多くが誰かの娘だったり、誰かの若い頃の役だったりで、目の前で(主役という)扉を閉じられることが多かった」と米BYRDIEとのインタビューで振り返る。「私たちは脇役で、コミカルな役回りなのです。そうあるべき、あるいはそうできるのに、真剣に取り合ってもらえないのです。言うまでもなく、私はそういう点を変えていきたいと思っています」。

2018年にラテン・グラミー賞に出席したジェナ・オルテガ。
社会的な活動も積極的に行なっているジェナだが、その背景には、両親からの教えがあるという。「母からは、『プラットフォームを持ったら、それを良いことのために使いなさい。そうでなければあなたを連れ戻すから』と言われたんです」とジェナは米BYRDIEに明かしている。
ジェナはAIDSで亡くなった祖父を称えて、国連合同エイズ計画(UNAIDS)のアンバサダーとしても活動しており、2017年には自身の活動について「AIDSをめぐる汚名を取り除いて、人々がよりAIDSについて話し合えるようになるための手助けをしたいと思っています」と述べている。

2,700万人がフォローしているインスタグラムのプロフィールには、女性の生殖の自由を訴え、人工中絶や避妊をサポートしているNPO団体であるプランド・ペアレントフッドのページへのリンクを貼っている。
2023年には『スクリーム』続編の公開が控えているほか、『ウェンズデー』シーズン2の制作も期待されているジェナ。今年9月に20歳になったばかりのジェナからはまだまだ目が離せなそう。
(フロントロウ編集部)