映画『エルヴィス』でエルヴィス・プレスリーを演じた俳優のオースティン・バトラーが、映画界で最も栄誉ある賞と言われるアカデミー賞の主演男優賞にノミネートされた。(フロントロウ編集部)

オースティンがアカデミー賞ノミネートを「ほろ苦い」と語ったワケ

 アカデミー賞のノミネーションが発表されたあと、米情報番組『Today(原題)』に出演したオースティンは、エルヴィスの娘で、オースティンがエルヴィスを演じるにあたって多大なサポートをしてくれたリサ・マリー・プレスリーが急死したことに触れ、「今、彼女がここにいて、一緒に祝ってくれたらと思うと、なんだかほろ苦い気持ちになります。エルヴィスにも、彼女にもこういう瞬間を見てほしかったという思いがあります。こんなに深い悲しみのなかにいるときに、お祝いするのはなんだか変な感じです。(ノミネートを)彼女を称える方法として考えています。これは彼女に捧げるものです」と複雑な心境を吐露。

 米The Hollywood Reporterに寄せたコメントでも、アカデミー賞ノミネートは「本当に感謝すべきこと」だとしたうえで、「この役は無理難題の山でした。落とし穴がたくさんあったので、一歩一歩に集中しました。そして、この男性(エルヴィス)とその家族の人生を尊重することが、私にとって本当に重要なことでした。だから、映画を見たリサ・マリーとプリシラ(※エルヴィスの元妻でリサ・マリーの母)の反応を初めて目にしたとき…、あの瞬間に勝るものはないでしょう。リサ・マリーがここにいないのは残念です。彼女がここにいて、私たちと一緒に今日を祝ってくれたらと思います」と、ノミネートの喜びをリサ・マリーとわかち合うことができなかったことへの無念を口にした。(フロントロウ編集部)

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