トム・クルーズが役作りに悩む後輩を後押し
映画『トップガン マーヴェリック』でルースターのライバル的存在のハングマンを演じたグレン・パウエルが、役のことで悩んでいるときに、同作品の主演俳優であるトム・クルーズの言葉に心を動かされたことを米Varietyのインタビューで明かした。
以前、フロントロウでお伝えしたが、当初、ルースター役のオーディションを受けたグレンは、ルースターとは対照的な“憎まれ役”のハングマンを演じることに抵抗を感じでいた。
「カメラの前で好かれたいという罠にはまることがあります。とくに、(『トップガン』シリーズのように)多くの人の目に触れることがわかっている作品では、ドラコ・マルフォイにはなりたくないものです」と、映画『ハリー・ポッター』シリーズの登場人物で主人公のライバルとして知られるマルフォイを例に挙げたグレンは、続けてこう語った。
「トムに『エンディングを成立させるためには、君は完全に身を任せなくてはならない。君以外の出演者たちは皆、自分の能力を疑っている。疑っていないのは君だけだ。君の発言に言い訳がまじるようなことがあれば、映画は成立しなくなる。だからとことん嫌な奴になれ』と言われました」
トムに背中を押されたおかげで、何の迷いもなくハングマンを演じることができたグレンは、間違いなくこの作品で強いインパクトを残した。
ちなみに、グレンにとってトムはメンターのような存在で、同じ航空アクション映画の『トップガン マーヴェリック』と『Devotion(原題)』のオファーをもらって迷っていたときも、トムに相談して“2つともやればいいじゃないか”と言われたことから、両方に出演することを決心したそう。(フロントロウ編集部)