俳優のクリスティーナ・リッチが、8歳の息子の成長について希望を感じているところとは?(フロントロウ編集部)

クリスティーナ・リッチ、8歳息子の成長に希望

 映画『アダムス・ファミリー』やドラマ『ウェンズデー』、『ペネロピ』などで知られるクリスティーナ・リッチ。幼少期から演技派として知られ、映画ファンから支持されてきた彼女は、現在は夫とともに2人の子どもを育てている。

 90年代からショービズの世界に身をおいてきた彼女は、当時は若い芸能人、とくに若い女性にとっては酷い時代だったと、英The Guardianのインタビューで振り返る。現在は改善されているとはいえ、時に女性たち自身が女性差別の価値観を内在化させてしまっていることには苦しい感情を抱いているという。しかし、自分の子どもの成長を見ていると、希望もあるよう。

 クリスティーナによると、彼女が2021年に再婚したヘアスタイリストのマーク・ハンプトンはフェミニストで、自分も働いており、前夫との間に生まれた8歳の息子はそんな両親の元で成長中。そのため、「息子は母親である私が様々なことをしているのを見て育っているので、女性を多面的で、複雑な視点から見られるようになる」と感じているという。

画像: クリスティーナ・リッチ、8歳息子の成長に希望

 すでに、「これは人種差別?」「これは女性にとってOKなことなの?」といった質問をクリスティーナにしているという息子。8歳にして、その視点があることには拍手を送りたいが、むしろ子どもの頃のほうが差別に向き変える柔軟性を持っているのかもしれない。さらには、彼はこんな重要な指摘もしているのだという。

 「息子は、例えばボートといった物を、彼女とは呼ばないです。息子に指摘されるんです。『女性は物じゃない』と」

 英語ではボートについて話す時に、「It」ではなく「She」を使う慣習がある。また、それ以外でも、とくに愛着がある所有物を指す時に彼女/Sheといった言葉で表現することはある。しかし、女性は物ではない。言葉の使い方や、各単語には偏見が含まれていることは非常に多いが、その偏見を考えずに使っている人も多い。親である自分が、子どもに指摘される。それは次世代が上の世代が持つ負の遺産に反対しているということでもあり、親として嬉しいことなはず。

 ハリウッドでは、ジェンダーにとらわれないように子育てをしている俳優が多いが、クリスティーナもそのうちの1人であり、子どもたちも偏見という不自由に気がつくくらい自由に育てているよう。

(フロントロウ編集部)

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