ハンドケア製品の「選び方」と「塗り方」
乾燥する冬に気になる悩みのひとつが手荒れ。ケアしているつもりでも、気がつくとカサついたりひび割れやあかぎれといったトラブルが起こってしまったりすることも。
北海道札幌市にあるアレルギー専門クリニック「アルバアレルギークリニック」で院長を務める続木康伸医師は、「手荒れは日常生活と関連しているため、一度荒れてしまうと治りにくく、再発しやすいです」と説明。だからこそ知っておきたいのが、正しいハンドケア。
手荒れを未然に防ぐためのケアから手荒れがひどくなったときのケア、さらには塗り方まで続木医師が明かしたアドバイスをご紹介。
手荒れを未然に防げる製品の選び方は?
乾燥しやすいシーズンには、手荒れが進行していなくても保湿を心がけることが大切。続木医師いわく、手荒れを防ぐには塗りやすいローションやジェルタイプのハンドケア製品がオススメだそう。
続木医師は、「ローションやジェルタイプの製品は塗りやすいので、荒れる前の予防として使うのに良いと思います」と明かした。
手荒れがひどいときの製品の選び方は?
続木医師によると、すでに手荒れがひどいときに選ぶべきはクリームタイプのケア製品。
続木医師は、「手が荒れてしまった場合には、ローションタイプでは間に合わないのでNGです。クリームタイプのハンドクリームを選びましょう」と勧めた。
市販で買えるオススメのブランドは?
ドラッグストアで購入できるハンドケア製品のオススメブランドについて続木医師にきいたところ、ニュートロジーナやニベア、キュレルをオススメ。
続木医師は、「ニュートロジーナの製品にはグリセリンが入っているため、水をはじいてくれます」と話し、洗い物で手が荒れる人にもぴったりだと明かした。またコストパフォーマンスではニベアシリーズ、塗りやすさと保湿効果では肌を回復させるセラミドが配合されたキュレルがオススメだそう。
ちなみに製品を選ぶ場合には香料にも注意。すでに手が荒れている場合には、香料で逆にかゆみが出る場合があるため、製品によっては合わないこともあるのだという。またあかぎれてしまった場合には、市販薬では間に合わないことが多いとのこと。ひどい場合は、皮膚科医院などの専門機関への受診を検討してみて。
塗るときに大切なことは?
ひどい手荒れをケアするには、製品選びだけでなく塗り方も重要。続木医師が明かした塗り方のアドバイスは、とにかくたっぷり塗ること。続木医師は、「塗り方としては、ティッシュがくっついて落ちないくらいたっぷりの量を塗るといいです」と説明。想像よりも多めに塗ることが大事だという。
また塗る回数としては、多ければ多いほど効果があるのだとか。続木医師は、「手荒れを繰り返している場合には、1日2回だと効果は見込めないと思います。手はすぐに保湿が取れてしまうので、何度も塗った方が効果的です」と明かした。
乾燥しやすく手が荒れやすいシーズンはまだまだ続くので、ハンドケアのコツを覚えておいて。
教えてくれたのは…続木康伸医師
北海道札幌市にあるアレルギー専門クリニック「アルバアレルギークリニック」で院長を務める。知られざるアレルギーの常識や、花粉症、アトピー、ハウスダストといった、日常に溢れるアレルギーの悩みに答えるPodcast番組『続木康伸の「知れば勇気が湧くアレルギー攻略講座」』も配信中。
「アルバアレルギークリニック」公式サイト:https://alba-allergy-clinic.com/
(フロントロウ編集部)