グレン・パウエルがこっそり仕込んだ前作へのオマージュ
全世界で記録的なヒットを飛ばしたトム・クルーズ主演の映画『トップガン マーヴェリック』で傲慢だけど憎めないハングマンを演じた俳優のグレン・パウエルが、監督に黙ってあるシーンに前作『トップガン』のオマージュを仕込んだことを米ETのインタビューで明かした。
ご存じの方も多いと思うが、『トップガン マーヴェリック』にはオリジナルに敬意を表した場面がいくつかある。代表的なのは、パイロットたちが上半身裸でアメフト(※前作ではバレーボール)をプレーする通称「ビーチシーン」で、最近になってこのシーンに“別のヒミツ”が隠されていることをファンが発見して盛り上がった。
映画の冒頭、ジェニファー・コネリー扮するペニーが経営するバーでハングマンがジュークボックスでFoghatの「Slow Ride(原題)」をかけるシーン。このときハングマンがジュークボックスに入力したのは、前作が公開された年である1986年を意味する「86」という数字だった。じつはこれ、ジョセフ・コシンスキー監督の指示ではなく、グレンが独断で行なったことだった。
そのため、監督もポストプロダクションと呼ばれる撮影後の仕上げ作業のときまでまったく気づいていなかったそうで、かなり驚かれたという。
「ポストプロダクションまで誰も僕がやったことに気づいていなかったと思います。ジョー(ジョセフ・コシンスキー監督)から『86を押したか?』と聞かれたので、『ああ、はい。そうです』と答えました。(勝手に)やったんです」
ちなみに、当初、マイルズ・テラーが演じたルースター役のオーディションを受けたグレンは、別の役で『トップガン マーヴェリック』に出演することにあまり乗り気ではなかったそうで、トムの説得のおかげで出演を決意したことを明かしている。(フロントロウ編集部)