ディズニーの大人気映画シリーズの1作目『パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊たち』 に出演を果たしたマーベル俳優が、2作目以降は登場がなかった理由について明かした。(フロントロウ編集部)

ゾーイ・サルダナが『パイレーツ・オブ・カリビアン』シリーズを降板した理由

 ゾーイはシリーズからの降板を決めた理由について2022年に米Entertainment Weeklyとのインタビューで振り返っており、「私にとって初めて出演したハリウッドの超大作で、俳優も大勢いましたし、プロデューサーやクルーも大勢いたんです。さまざまな場所で撮影を行なったのですが、撮影中は、快適とは言えない環境になることがありました。当時の私はとても若かったので、自分にはあまりに巨大で、スピードが早すぎたんです」と語っている。

 「全体的に良い経験とは言えませんでした。私は巨大な何かの溝に落ちてしまったような気がして、良い気分はしませんでした」と続けて、2作目以降は出演しないことに決めたと明かした。

画像1: ゾーイ・サルダナが『パイレーツ・オブ・カリビアン』シリーズを降板した理由

 ゾーイは2014年に米The Hollywood Reporterとのインタビューで、当時あまり馴染めないと感じた現場の環境について詳細に語っており、「私にとって相応しい人たちではありませんでした。キャストのことではありません。キャストは素晴らしかった。私が言いたいのは、閉ざされた扉の裏側で巻き起こっていた政治の話です。表側VS裏側、エキストラVS俳優、プロデューサーVS機材スタッフという構図があちこちで起きていたんです。23歳だった私からしたら、『こんなのウンザリ!』っていう感じでした。二度とああいう状況に身を置くつもりはありません。私は軽視されていたんです。コール・シートに載っている私の順番を見て、重要じゃないと見なされていたんです」と明かしていた。

 多くの人たちが携わる大作ならではの苦労を経験し、降板を決めたゾーイだが、プロデューサーを務めたジェリー・ブラッカイマーからは後に謝罪があったという。

画像2: ゾーイ・サルダナが『パイレーツ・オブ・カリビアン』シリーズを降板した理由

 「何年か経って、ジェリー・ブラッカイマーに会うことができたのですが、彼は私に謝罪してくれたんです。『私のプロジェクトでは全員に良い経験をしてもらいたいと思っているのに』って」とゾーイは昨年、米Entertainment Weeklyに語っている。「とても胸を打たれました。彼は私がインタビューで言った発言や、あるいは何年も前に私が参加したことを覚えてくれていて、それを掘り起こさなければいけないという責任感を感じてくれたのですから」。

 MCU作品や『アバター』シリーズなどの大作に次々と抜擢されて、今やハリウッドを代表する俳優の1人となったゾーイだが、初期の頃には大作だからこその苦労も経験していた。(フロントロウ編集部)

※ゾーイのMCU作品での役柄について誤ってネビュラ役と記載していたものを公開後に訂正いたしました。

 

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