メイク崩れの原因は「過剰な皮脂」
オイリー肌(脂性肌)とは、皮脂が過剰に分泌され、肌のテカりやベタつきが出やすい肌タイプのこと。通常、皮脂は肌を守るという重要な役割を担っているけれど、何らかの理由で皮脂の分泌が多すぎるとTゾーンのテカリや毛穴の目立ち、化粧崩れなどが起きやすいとされている。
皮脂の過剰な分泌をおさえるためには、規則正しい生活や肌タイプに合ったスキンケアを行なうことももちろん大切だけれど、とくにメイク崩れが気になる場合は、ベースメイクの仕方や使用するアイテムを見直すことで改善されるかも。
セレブを手がける人気メイクアップアーティストのケイシー・スピカードが、オイリー肌でも崩れにくいメイクのポイントと、テカらないおすすめのアイテムを米Makeup.comで明かした。
1.メイク前にしっかり保湿する
オイリー肌(脂性肌)の人はもともと皮脂の分泌量が多いので、メイク前に保湿しなくても大丈夫と思っている人も多いかもしれないけれど、じつはオイリー肌ほど保湿が大切。
ケイシーは、「私が担当しているクライアントやモデルの大多数は、オイリーだから肌を保湿すると余計に荒れやすいとよく言いますが、これは間違いです」と指摘。むしろメイク前にしっかり肌を保湿することで、肌の水分と皮脂のバランスが整えられ、よりメイクのなじみが良くなるという。
そんなオイリー肌の保湿アイテムのなかで、とくにケイシーがおすすめしているのは、「ヒアルロン酸」を配合したスキンケア製品。ケイシーは、「私はヒアルロン酸の大ファンなんです。肌にうるおいを与えてふっくらしたように見せるだけでなく、乾燥による毛穴も目立ちにくくしてくれます」と語っている。
2.化粧下地はマットタイプを選ぶ
オイリー肌(脂性肌)のテカリやメイク崩れをおさえたいなら「化粧下地」を使うのはマスト。とくにテカリや皮脂崩れに強い「マットタイプ」の化粧下地を使うことで、ベースメイクのきれいな状態を長時間キープできるだけでなく、メイク直しの頻度も減らすことができるそう。
また意外と見落とされがちだけれど、じつは「目元」にも化粧下地が必要。とくにオイリー肌の多くは、まぶたも脂っぽくなりやすいので、アイシャドウを塗る前にアイプライマー(目元用化粧下地)を使うことでよりメイク持ちがアップするとケイシーは言う。
3.パウダーは2種類使う
ケイシーいわく、テカリやメイク崩れをおさえる最大のポイントは、ファンデーションを塗った後に「2種類」のパウダーを重ねること。
ケイシーは、「ファンデーションを塗った後に、まず顔全体に透明タイプのルースパウダーをのせてセットします。大きなフワフワのブラシを使って、ふわっと軽くのせるのがコツです」と説明。
続けて、ケイシーは、「次に、パウダーパフとブライトニングセッティングパウダーを使って、目の下など明るくしたい場所にパウダーをのせます。このメイクのポイントは、パウダーパフを肌に押し込むように転がしながらパウダーをのせることです」と語り、「最後に余分な粉を大きめのブラシで落とせば、ベースメイクは完成です」と締めくくった。
オイリー肌のメイク崩れをおさえるプロのベースメイク術。どのアイテムも無理なく取り入れやすいので、時間とともにテカリや皮脂崩れが気になるという人は参考にしてみては。(フロントロウ編集部)