30年間で男性器の“長さ”に大きな変化
The World Journal of Men's Healthに掲載されたスタンフォード大学の研究によると、過去30年間で勃起時のペニスの長さが24%伸びているという。同大学は、1992年から2021年にかけて世界中の55,000人以上の男性を対象とした75件の研究データから、勃起したペニスの長さに着目して分析した。その結果、この30年のあいだに勃起時のペニスの長さが平均4.8インチ(12.192センチ)から6インチ(15.24センチ)へと長くなっていることが明らかに。

今回の研究を主導したスタンフォード大学医学部の泌尿器科医で男性不妊治療専門家のマイケル・アイゼンバーグ博士は、この結果に警鐘を鳴らす。
「(30年という期間は)これだけの変化が起きるのに、比較的短い時間です。生殖器官は人間の生物学において最も重要なもののひとつであるため、発育に全体的な変化があれば、それは懸念すべきことです。これだけ早い変化が見られるということは、私たちの体に何か強力な力が働いているのでしょう」
なお、研究者たちの多くは、ペニスの長さが伸びたのは不健康な習慣、たとえばジャンクフードの暴飲暴食や長時間のデスクワーク、あるいは大気汚染などが原因ではないかと考えており、アイゼンバーグ博士も化学物質にさらされていることがホルモンの構造と相互作用している可能性があると指摘しているが、はっきりとした理由はわかっていないとのこと。その理由を正確にするためにはさらなる研究が必要であり、アイゼンバーグ博士は、次のステップとして、女性や子どもの生殖器官における生物学的変化を調べる同様の研究が行われるかもしれないとしている。(フロントロウ編集部)