「私生活で大変なことが起きていた」と言っていたエド・シーランが、3月5日のアルバム『-(Subtract)』リリースを前に当時の日記を公開して、2022年に負のスパイラル に陥っていたことを明かした。(フロントロウ編集部)

妻の病気が発覚、親友の死、訴訟に追われていた

 2022年、第2子妊娠中の妻チェリー・シーボーンに腫瘍があることが分かり、親友であるジャマールの死という辛い経験を1ヵ月のうちに経験。さらにそれを追うように大ヒット曲「Shape of You」の盗作を巡る裁判が起こされた。こちらは結果的にエドが勝訴するも、大変な時期にさらに体力や気力を使うことになった。

画像: エドと妻のチェリー。

エドと妻のチェリー。

 そんな経緯があり誕生した、ニューアルバム『-(Subtract)』。エドはアルバムについてインスタグラムでこう明かした。

 「私は10年にわたり『-(Subtract)』に取り組み、完璧なアコースティック・アルバムを造形しようと、何百もの曲を書き、録音し、自分の考える明確なヴィジョンを持っていたのです。そして2022年初頭、一連の出来事が私の人生、精神状態、ひいては音楽とアートの捉え方を変えました。曲を書くことは、私のセラピーです。自分の感情を理解するのに役立ちます。どんな曲になるかは考えず、ただただ浮かんでくるものを書きました。そして、たった1週間で、10年分の作品と私の最も深い闇の思いを入れ替えたのです。1ヶ月の間に、妊娠中の妻は腫瘍があると告げられ、出産後でないと治療ができないと言われた。兄弟同然の親友ジャマールが急死し、私は自分の誠実さとソングライターとしてのキャリアを守るために法廷に立つことになった。私は恐怖、憂鬱、不安のスパイラルに陥っていました。溺れているような、水面下で頭を抱えているような、上を向いても空気を吸えないような、そんな気分でした。アーティストとして、自分が今どこにいて、どのように自分を表現すべきかを正確に表していない作品群を世に送り出すことは、信用に足るとは思えませんでした。このアルバムは、まさにそれを表現したものです。私の魂の扉を開いてくれたのです。初めて、私は人々が好むようなアルバムを作ろうとしたのではなく、単に私の大人としての人生に正直で忠実なものを出したいだけなのです」

 そして「これは昨年2月の日記の内容。これは私なりに状況を理解する方法でした。これは『-(Subtract)』です」と新たな時代が幕明けることを宣言した。

画像: 妻の病気が発覚、親友の死、訴訟に追われていた

 『-(Subtract)』はアコースティック・アルバムになると言っているだけに、今度はどんな楽曲でエドの新しい一面を見せてくれるのか期待したい。(フロントロウ編集部)

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