「トイレットペーパーを持ち歩く人はいないのだから、生理用品を持ち歩く必要もない」。欧米の大学で導入が進んでいるロール式の生理ナプキンEgal(イーガル)とは。(フロントロウ編集部)

ロール型の生理用品「Egal(イーガル)」とは

  月経を経験する人の、62%が生理用品がなくて店舗などで予定外の購入をしたことがある。79%が公衆トイレで生理用品が手に入らずトイレットペーパーや不衛生な代用品を使ったことがある。92%が公衆トイレに置かれた生理用品の販売機が空だったり、故障・詰まっていた経験がある。

 フロントロウ編集部が注目するイノベーション「Egal(イーガル) 」は、そんな“必要なときに生理用品がない”という問題を解決するために生まれた商品。

 「トイレットペーパーを持ち歩く人はいないのだから、生理用品を持ち歩く必要もない」という思いから誕生したEgalは、ロールタイプの生理ナプキン。1ロール40枚入りで、各個室内に設置するのだが、既存のトイレットペーパーのディスペンサーに入れることも出来れば、Egalのカスタムデザインのディスペンサーに入れることもできるという。

画像1: ロール型の生理用品「Egal(イーガル)」とは

 トイレットペーパーと同じ仕組みなので、生理用品の販売機によくある詰まりや故障を回避できるうえ、各個室内に設置するため、トイレの便座に座っている状態で突然の月経に気づいたときでも、わざわざ一度外に出る必要はない。

画像2: ロール型の生理用品「Egal(イーガル)」とは

 「EgalはEqual(平等)を意味します。トイレに生理用品を置くことは、男女の平等を意味すると私たちは考えています。結局のところ、生理は身体機能のひとつなのです。公衆トイレにはトイレットペーパー、タオル、石鹸、ティッシュがあります。なぜナプキンがないのでしょうか?」と、Egalの創業者で最高技術責任者のトム・デヴリンは語る。さらにEgalのCEOであるペネロペ・フィニーは、「生理が来て、必要な商品がないときの屈辱感やフラストレーションはよくわかります。非常にストレス値の高いことで、一日を台無しにしてしまうこともあります。私たちがEgalパッドで目指すことは、ユーザーが生産的で成功的な前進ができるように、自信を持って生理を管理できるよう必要な場所に存在することです」とした。

 Egalの製品は2022年には、不織布の用途を拡大するようなイノベーションを表彰するHygienix Innovation Awardを受賞した。

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