映画『アルマゲドン』の主題歌として大ヒットした名曲「I Don't Want to Miss a Thing」は、なぜエアロスミスが歌うことになった? (フロントロウ編集部)

※この記事は映画『アルマゲドン』の内容に触れます。

エアロスミスが映画『アルマゲドン』で「I Don't Want to Miss a Thing」を担当した経緯

 1998年に公開されたブルース・ウィリス主演作『アルマゲドン』。同作は日本でも歴代興行収入ランキングの上位にランクインするなど、世界的にヒットしたが、映画の大ヒットと比例して多くの人々に知られることになったのが、エアロスミスが担当した主題歌「I Don't Want to Miss a Thing」。

 今なおロックシーンのトップクラスに君臨しているバンドなだけに、意外かもしれないが、彼らが全米シングルチャートで1位を獲得したのは「I Don't Want to Miss a Thing」が初めて。そして、現時点で唯一の全米シングルとなっている。

 『アルマゲドン』と聞けば「I Don't Want to Miss a Thing」を思い浮かべるファンも多いだろうが、実は当初は、エアロスミスが主題歌を担当する候補の1組にすぎなかった。フロントマンであるスティーヴン・タイラーが主題歌を担当することに決めた背景には、自身の娘である俳優のリヴ・タイラーが同作に出演していたことが大きかったという。リヴは同作で、ブルース・ウィリス演じる主人公の娘を演じている。

 スティーヴンは公開に先立って同作を観たときのことについて、1998年に米MTVに次のように語っている。「ベン・アフレックと娘のラブシーンを観たのですが、最後に娘が泣きながら『パパ!』って叫ぶんです。涙を流しながら、こう言いました。『俺が曲をやるよ。俺が曲をやる』とね」。

 なんと、スティーヴンが主題歌を歌うことに決めたのは、リヴとブルースが演じた親子を、自分たちに重ねたからだった! 世界的ロックスターも子どもの涙には弱かったよう。

 ちなみに、「I Don't Want to Miss a Thing」を書いたソングライターであるダイアン・ウォーレンは当初、同曲を映画『タイタニック』の主題歌「My Heart Will Go On」などで知られるセリーヌ・ディオンのような女性シンガーが歌うことを想定していたそう。

 それでも、スティーヴンが歌うバージョンを聴いたときに圧倒されたそうで、「スティーヴン・タイラーのような荒々しくて、マッチョなロックスターであるタフガイがこの歌詞を歌うことで、この曲を新しい次元へと連れ出しました」と2016年にShortListに語っている。(フロントロウ編集部)

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