ここからファンもコンサートに参加してペンタトニックスの“一員”に
「The Sound of Silence」が終わると、「みなさんこんばんわー!東京大好き。久しぶり」と紅一点のカースティンが話しはじめると「次はツアーで披露するのは初めての曲です。この曲はとても意味のある楽曲で愛とサポートについて歌っているんです。恋人、夫、妻、友達、家族。頼れる人がいることに感謝します。本当に大切な存在です」と説明し、「一緒に歌って」と呼びかけ、2021年にリリースされたアルバム『The Lucky Ones』のリード曲である「Love Me When I Don't」がスタート。カースティンが言ったようにファンが歌うパートもあり、スコットがファンに歌い方を伝授。それに合わせて合唱し、ペンタトニックスとファンの絆がさらに深まった。
「Love Me When I Don't」が終わるとスコットがファンを「一緒に歌ってくれてありがとう。正直にこれまでで一番うまかったよ。美しかった。才能あるね、東京」とベタ褒めすると『The Lucky Ones』のメドレーへ。その後はペンタトニックスのショーではお馴染みのダフトパンクのメドレーでは会場がクラブ状態。ペンタトニックスのメンバーだけでなく、ファンも激しくダンスしており、その勢いはフロアが揺れ動くほどだった。
そしてここでLittle Glee Monsterが再登場。ここではコロナ禍に作られたコラボ曲「Midnight In Tokyo」を初披露したのだが、じつは長年付き合いがあるペンタトニックスとLittle Glee Monsterは、一緒にステージでパフォーマンスすることが初めてということが発覚。まさに貴重なパフォーマンスとなった。
また、その場のノリでTikTokを撮ろうということにもなり、再びファンも参加。ここではファンの歌う音程が3パートに分けられ、ペンタトニックスとLittle Glee Monsterの歌をサポート。この時会場で撮影された動画はペンタトニックスのTikTokにアップされており、ファンのハーモニーに合わせメンバーたちが歌っている姿が見られた。
ここで一旦メンバーがはけると、次にビートボックスのケヴィンのコーナーへ。ケヴィンがチェロを弾きながらビートボックスをするというスゴ技を披露すると、ファンからは驚きの声が。
その後、黒の衣装に着替えたメンバーたちが登場すると、映画『アリー/ スター誕生』の劇中歌であるレディー・ガガの「Shallow」をパフォーマンスし、フリート・フォクシーズのカバー曲「White Winter Hymnal」では椅子に座り、歌いながら挑戦するのは難易度が高い手遊びのようなダンスを加えた。
ペンタトニックスの公演といえば、多くの人気アーティストの楽曲をアカペラで聞けるのも醍醐味。この日は、ケヴィンとマットのコーナーが設けられ、そこではバックストリート・ボーイズの「I Want It That Way」やボン・ジョヴィの「Livin' On A Prayer」、そしてジャーニーの「Don't Stop Believin'」など、誰でも1度は耳にしたことがある楽曲のカバーを披露し、ファンも一緒に熱唱。
その熱気を保ったまま、お次は90年代のダンスメドレーで盛り上がり、最後は再びファンが参加し、「Hallelujah」でしっとりと締めくくった。
ここで本編が終わると、アンコールへ。アンコールでは、マイク1本で行なうオールドスタイルのアカペラで「My Heart With You」をしっかりうたいあげ、フィナーレはクイーンの「Bohemian Rhapsody」。ここでメインパートを歌っていたミッチのマイクの音が聞こえなくなるというとてつもないハプニングがあったものの、メンバーたちは動揺することなくしっかり集中して最後まで歌い上げた。
公演の余韻が残ったまま会場を出ると、出口でミニリーフレットが配られ、なんとそのリーフレットの裏のQRコードを読み込むと、その日ペンタトニックスのライブで披露された楽曲のセットリストを音楽ストリーミングサービスで聞くことができ、ふり返りながら帰れるというサービスが。家につくまでがコンサートと言わんばかりの心遣い。
ペンタトニックスだけでなく、ファンの歌声も合わさって完成する楽曲も多く、ファン参加型の公演は一体感のある最高の公演だった。
他会場の公演の様子や日本での様子は、ペンタトニックスのオフィシャルSNSに掲載中。ペンタトニックス日本公式ツイッター:@PTXofficial_JP、ペンタトニックス海外公式ツイッター:@PTXofficialを是非フォローしてチェックしてみて。(フロントロウ編集部)