アメリカテネシー州ナッシュビルの小学校で27日に起きた銃乱射事件を受けて、多くのセレブが銃規制を訴える内容を拡散している。

キリスト系私立校で子ども含む6人が殺害される

 銃乱射事件の現場となったのは、キリスト教プロテスタント派の私立学校コヴェナント・スクール。ナッシュビル中心から南に位置する高級住宅街グリーンヒルズにあり、未就学児から11歳の生徒が200人ほど在籍している。

 28歳の犯人は攻撃用ライフル2丁と拳銃1丁を持って校舎内に入り、6人を射殺。うち3人は子どもだった。犯人は以前、生徒として同校に在籍していた背景がある。警察の調べによると、犯人は情緒障害のため医師の診察を受けていたという。そして犯人が所持していた7丁の拳銃は合法的に手に入れたものだということ。

 アメリカでの銃乱射事件は、今年に入ってすでに129件目。殺傷能力の高い攻撃用ライフルの購入制限をはじめとして銃規制に全面反対するNRA(全米ライフル協会)と、NRAを支持して銃規制を拒む政治家たちに批判の声が強まっている。

ナッシュビルの小学校銃乱射事件にセレブたちが反応

 事件については多くのセレブがツイッターやインスタグラムなどで反応。銃規制に対する具体的なアクションを起こさない政治家に強い言葉を使うセレブたちが多い。その一部を紹介。

画像: ナッシュビルの小学校銃乱射事件にセレブたちが反応

ケイシー・マスグレイヴス(カントリーシンガー)

「テネシー州上院議員マーシャ・ブラックバーンは、1億7千万円以上をNRA(全米ライフル協会)から受け取っている。彼女が今回の事件に対して『祈る』ことしかできないのは、ごもっともでしょうね。だって、それ以上のことをしたら、彼女の仕事に悪影響ですから」

シェリル・クロス(カントリーシンガー)

テネシー州上院議員マーシャ・ブラックバーンが「胸が張り裂ける思い」「手助けをする用意ができている」と言ったのに対し、「手助けの準備ができているなら、テネシーとアメリカ全土の子ども達が銃で撃たれる心配をせずに学校に通える、賢明な銃規制法を通してください」とツイッターで反応をした。

ジェーン・リンチ(俳優)

「私たちは、子ども達が学校で銃殺されることが容認されている世界に生きている」

「私たちは、国会議員が、アメリカ国旗よりもAR15(半自動ライフル銃)のラペルピンを選んでつける世界に生きている」

ミア・ファロー(俳優)

「子どもたちの命よりも、NRA(全米ライフル協会)や銃メーカーからの資金に価値を見いだす議員がいる限り、このような銃乱射事件がなくなることはないでしょう。その中の多くの議員は、反中絶派でもあります」

ソフィア・カーソン(俳優兼シンガー)

「アメリカの子どもたちの死因の第1位が銃です」(※銃暴力根絶団体Everytownの投稿を引用して)

デミ・ロヴァート(シンガー兼俳優)

「こんなことが起こるのは、アメリカだけ」

「2023年のアメリカでの銃乱射事件の数、129。テネシー州知事のビル・リーが署名した銃安全法案の数、ゼロ」(※情報メディアBetches Mediaの投稿を引用して)

ルーシー・ヘイル(俳優)

「26年前、銃を持った人物がダンブレーン小学校に侵入して子ども16人と教師を殺した。それを受けて、イギリス政府は銃規制法案を強化した。それから9400日以上経った今日まで、イギリスでの学校で銃乱射事件は起きていない」(※ピーター・フランプトンの投稿をリツイートして)

(フロントロウ編集部)

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