役柄のせいで子どもの親権を失っていた
シャロン・ストーンは『氷の微笑』の役柄のせいで、養子として迎え入れた長男ロアンの親権を失ったとも訴えている。
シャロンは自伝『The Beauty of Living Twice』のなかで、「(親権裁判で)裁判官が、小さな小さな男の子である私の子どもに、『あなたのお母さんはセックス映画を作ることを知っていますか』と尋ねたのです」と明かし、「つまり、私はあの映画を作ったことによって、どのような親であるかを判断されたということですと付け加えた。
シャロンはこの件について、「非常に不公平だ」と感じており、「男性俳優たちは役柄のために家庭を破壊されたり、子どもを奪われたりすることはない。しかし、私たち女性は、役柄が家庭に悪影響を与えるという理由で、子どもを失うことがある」と、背景にある女性差別を批判した。
ちなみにシャロンは、2021年にも息子ロアンとイベント出席するなどしており、良好な関係にある。
マイケル・ダグラスとの賃金格差は18億円!
シャロン・ストーンが『氷の微笑』で受け取ったギャラは50万ドル(約6,600万円)。一方、共演者のマイケル・ダグラスが受け取ったギャラは1400万ドル(約18.6億円)。その差は、実に18億円! 映画をヒットさせた立役者であるシャロンの扱いとしては不当に思えるが、ただ、当時の2人のキャリアに歴然とした差があったことは忘れてはならない。
当時、マイケルはアカデミー賞受賞俳優。一方のシャロンは映画『トータル・リコール』で注目され始めていた俳優。立場が逆だった場合に女性であるシャロンが約19億円ももらえていたかは懐疑的だが、このキャリアの差については、シャロンも「私はまだ新人でした。そして彼はすごくビッグなスターだった」と、業界イベント“New York Women In Film & Television’s 43rd annual Muse Awards”で語っている。
(フロントロウ編集部)