元フージーズのプラーズ・ミシェルが、マレーシアの大富豪ジョー・ロウの巨額汚職事件に関わったとして起訴されている事件で、4月3日、俳優のレオナルド・ディカプリオが裁判の証言台に立った。

首相にも実刑判決、1MDB巨額汚職事件とは?

 今回の事件のそもそもの中心人物は、マレーシアの大富豪ジョー・ロウ被告。

画像: ジョー・ロウ被告はアリシア・キースをはじめ多くのセレブとも親交があった。

ジョー・ロウ被告はアリシア・キースをはじめ多くのセレブとも親交があった。

 ロウ被告は、1MDBとして知られるマレーシアの国営投資ファンドから数十億ドルを盗んだ国際的なマネーロンダリングと贈収賄計画を首謀したとして告発されており、無実を訴えているものの、現在は中国に逃亡中。

 この事件では、2009~2018年の首相在任中、日本円にして6000億円以上の資金が不正流出したとして、マレーシア元首相ナジブ・ラザク被告に禁錮12年がすでに言い渡されている。

 そんななか、プラーズはロウ被告から1億ドルもの資金を受け取り、アメリカ政権に国外からの影響を与えるために、2012年の大統領選挙に違法な献金をしたとして告発されている。また、プラーズは、1MDBスキームにおけるロウ被告の役割を調査するアメリカ政権に対して調査を放棄するよう、ロビー活動を行っていたともされている。

 今回のレオナルドの証言はロウ被告との関係が中心で、プラーズの罪を立証するような証言は出なかった。レオナルドとプラーズは1990年代のフージーズのライブで出会ってからの顔見知りだそうで、裁判中には、レオナルドがプラーズに言及したときにプラーズがレオナルドに手を振る一幕もあった。(フロントロウ編集部)

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