おもちゃやゲーム業界も「マリオ」人気の恩恵受ける
『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』の劇場公開の影響は様々な業界に及んでいる。
英コンサルタント会社Omdiaは、ゲームの世界消費が2027年までに2150億ドルに達して有料テレビサービスや劇場での消費を超える、という最新の調査結果を2023年3月に発表した際に、『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』がゲーム業界にもたらす恩恵について明言。
「最も人気のあるビデオゲームフランチャイズの1つである『スーパーマリオブラザーズ』の映画化が4月に予定されており、この映画に対する熱狂と興奮が起きています」としたうえで、「映画やテレビドラマの映画化作品の増加により、ゲームの売上が飛躍的な伸びを見せることは驚くことではありません」と、Omdiaのメディア&エンターテインメントプラクティスのシニアディレクターであるマリア・ルア・アグエテ氏は語った。
さらに、ザ・トイ・アソシエーション(米国玩具協会)は2023年3月に発表した最新トレンド情報で、2023年を「各スタジオが玩具や子ども向けエンターテイメントの常連ブランドを活かし、“ビッグスクリーン(映画のスクリーン)”で新たな試みを行なう」年として、その例のひとつとして『スーパーマリオブラザーズ』を挙げて、こういった映画化が「玩具市場に影響を与える」可能性に期待を膨らませた。
海外観客は超高評価! 日本での公開でどこまで記録を伸ばすか?
『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』は、評論家からの下馬評では少し苦しんだが、厳しい評価で知られる海外のレビューサイト「Rotten Tomatoes(ロッテン・トマト)」では、記事執筆時点では観客の評価が96%と一般の観客者層から非常に高く支持されている。
そして、任天堂のお膝元・日本での公開日は4月28日(金)。これまでの世界興行収入には日本が含まれていないため、世界興行収入の大きな鍵を握っている日本での公開後、どこまで記録が伸びるか世界中から注目されている。
ゴールデンウィークの日本公開まで、あと2週間。海外の反応をネットで見た日本のファンの期待は、最高潮に高まっている。2020年に公開された『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』の、日本歴代興行収入ランキング1位である400億円という前人未到の記録にどこまで迫れるか注目だ。
映画『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』は4月28日(金)全国公開。(フロントロウ編集部)