スティーヴン・ユァン、アリ・ウォン、『BEEF/ビーフ』クリエイターが声明発表
デヴィッド・チョーの件については、エグゼクティブ・プロデューサーも務めた主演のスティーヴン・ユァンやアリ・ウォンにも、デヴィッドの過去を知っていてなぜ起用したのか、起用を問題視する声をなぜ静観しているのか、と批判が集まってきた。
アリに関しては、デヴィッドの件が炎上中にツイッターを閉鎖。これは、批判が集まりすぎたことが原因ではないかと見られている。
そんななか、ついに、主演と製作総指揮を務めるスティーヴン・ユァンとアリ・ウォン、そしてクリエイターのイ・ソンジンが沈黙を破った。3人は4月21日、米VANITY FAIRにコメントする形で、「デヴィッド・チョーが9年前にでっち上げた話は、紛れもなく人を傷つけ、非常に心を乱すもの」だと認めた上で、「私たちはこのことを決して容認しませんし、なぜこれがこれほど動揺を生む引き金を引いたのかを理解しています」と、世間で問題視されている状況への理解を示した。
そのうえで、デヴィッドが「過去にこの恐ろしい話をでっち上げたことを謝罪した」ことに触れて、「彼が過去10年間、自分自身を改善し、過ちから学ぶために必要なメンタルヘルスのサポートを得るための努力をしているのを見てきました」とコメント。デヴィッドが騒動を経て、人として変わったことを強調した。
デヴィッドは事件から3年後の2017年6月、自身のインスタグラムで改めて性的暴行疑惑を否定した上で、「同意のないセックスはレイプであり、冗談で済ますのは絶対におかしいし、適切ではありません」と過去の発言を悔いた。重ねて、そのような発言をした背景には、「自分自身に対する不自然なまでのヘイト」や「怖くて傷ついた羞恥心」があったことを認め、それに気づいてからは、3年間のリハビリなどを通して自分自身と向き合ったと告白。自分の発言には「全責任を負う」つもりであり、「私に対して否定的な発言をする人たちを非難したり、悪意を持ったりするつもりはない。私が当時自分を嫌っていた以上に、私を嫌う人はいない」としたうえで、「世の中にネガティブな言葉や暗いメッセージを発信してしまったことを本当に申し訳なく思っています」と謝罪した。
(フロントロウ編集部)
※記事内の誤植を修正しました。