エド・シーランはエミネムのおかげで吃音を克服
「Shape of You(シェイプ・オブ・ユー)」や「Perfect(パーフェクト)」などのヒット曲で知られ、これまでに4度のグラミー賞受賞歴がある人気シンガーソングライターのエド・シーランが、米ラジオ番組『The Howard Stern Show(原題)』でラッパーのエミネムに感謝した。
幼少期に、顔にあった生まれつきのあざを除去する手術を受けた際に医師が麻酔をかけるのを忘れてしまい、ひどい痛みに耐えたことがきっかけで吃音を発症したというエドは、ありとあらゆる言語療法を受けて吃音を治そうとしたという。しかし、どんな言語療法よりも効果があったのはエミネムのラップだった。なお、国立障害者リハビリテーションセンターは吃音について、7~8割くらいが自然に治り、残りの2~3割で症状が固定化されるとしている。
エドによると、彼が9歳のときに叔父が「次のボブ・ディランだ」と言ってエミネムのアルバム『The Marshall Mathers LP(原題)』をすすめてくれたそうで、アルバムを聞きながら繰り返しエミネムのラップを真似したことで吃音が改善されたそう。
「アルバムに入っている曲を全部覚えて、何度も、何度も、何度もラップしているうちに、吃音が治っていました」
ちなみに、それから十数年後、エドは“恩師”であるエミネムとコラボを果たし、プライベートでも連絡を取り合うほど親しい関係になった。エミネムとの関係について、エドは「それから何年も経って、今ではエミネムと一緒に曲を作ったりして、お互いのことをよく知るようになりました」、「エミネムは(他の人たちとは)違う感じがします。彼はかなり引っ込み思案で、あまり多くの人と会うことはありません。彼とはもう6年の付き合いで、一緒に3曲作りましたし、ステージでも2回共演しました。彼は今でも地元に住んでいて、自分のコミュニティを大事にする、とても共感できる人物です」と語っている。(フロントロウ編集部)