中国版のChatGPT 「ERNIE Bot」に禁断の質問
ここ最近盛り上がっているAIチャットボット「ChatGPT」。中国ではインターネットの規制が厳しく、公式ではChatGPTにアクセスできないようになっている。その代わりに誕生したのが、ERNIE Bot(文心一言)というもの。
ERNIE Bot(文心一言)は、中国最大のIT企業のバイドゥ(百度)が3月に作ったAIチャットボットで、国が推奨しているもの。
ただ、でCNBCのニュース番組『Squawk Box』で記者が英語と中国語で新型コロナウイルスや習近平国家主席についてクイズを出したところ、Ernie Botは止まったり、間違った情報を教えたりしたという。
それでもめげずに記者は、さらに踏み込んだ質問をErnie Botに投げかけることに。次に聞いたのは、なんとタブーとされている「習近平国家主席とくまのプーさんの関係」。2013年にバラク・オバマ元米大統領と習近平国家主席が共に並んで歩く姿をティガーとプーさんに例えられて以来、習近平国家主席=プーさんとSNSで認識され、ネタにされてきた。
A bear, however hard he tries, Falls foul of Chinese censors' eyes https://t.co/ToOCHHZT7I pic.twitter.com/8H9ITqIc1M
— Financial Times (@FT) July 16, 2017
そういうこともあってか、激怒した習近平国家主席は、2017年にプーさんについて言及することを一切禁じた。
今回の「習近平国家主席とくまのプーさんの関係」という質問はかなりタブーな質問。実際に質問すると、Ernie Botは反応することはなく、さらに質問してきた記者に対してErnie Botへのアクセスをできないようにするという制裁まで下した。(フロントロウ編集部)