カーリー・レイ・ジェプセンのジャパンツアーがついにスタート! カーリーがこれから日本列島の東から西へとポップな多幸空間を広げていってくれそうな予感が漂っていた、初日となった6月28日の横浜公演をレポート!(フロントロウ編集部)

アンセムに満ちていたカーリー来日公演

 カーリー・レイ・ジェプセンのジャパンツアーが6月28日(水)に神奈川県のパシフィコ横浜での公演からスタートした。今回のツアーは“ザ・ソー・ナイス・ツアー”と銘打たれ、ツアータイトルにもなっている「So Nice」が収録された通算5作目の最新アルバム『ザ・ロンリエスト・タイム』を引っ下げたものとなっている。6公演におよぶジャパンツアーの初日となった横浜公演の会場には、「とっても素敵(So Nice)」というタイトルに相応しい、幸せでポップな空間が広がることとなった。

画像1: アンセムに満ちていたカーリー来日公演

 観客の大歓声に迎えられながら、バンドとコーラスを引き連れてステージに登場したカーリー。ブロンドの髪をしたこの日のカーリーの最初の衣装はフェアリーな白で統一されていて、まるでポップミュージックの世界から飛び出してきた妖精のよう。単独では約3年ぶりとなった来日公演は、「Surrender My Heart」から「Joshua Tree」という、最新作の曲順通りにスタートした。

 「準備はできてる?」という掛け声を合図に披露された、日本がMVの舞台の一つとなっている「Run Away With Me」では、3曲目にして赤い紙吹雪が舞うことに。カーリーは今回がなんと通算17度目の来日だが、シンガロングも起きたこのパフォーマンスで空間を舞った紙吹雪は、まるでカーリーと日本のファンとの深い関係性を祝福しているかのよう。

画像2: アンセムに満ちていたカーリー来日公演

 今回の来日公演の嬉しいところは、カーリーの最新モードを観られるところにもある。「Too Much」に続けて披露されたのは、早くもこれからのカーリーのライブの定番になりそうな予感が漂っていた、今月リリースされたばかりのファンキーな新曲「Shy Boy」。間髪をいれずに「Julien」、「Talking To Yourself」と立て続けにアンセムが披露されたこのセクションは身体が休まる暇がないほどで、いつの時代もライブ映えするポップアンセムを生み出し続けてきたカーリーの凄さを改めて実感することとなった。

 もちろん、カーリーが次にパフォーマンスした「Call Me Maybe」は、この日の最大のハイライトの一つだった。カーリーがフロアに降りてファンと交流する場面もあったこの楽曲では、会場中が大合唱で、その光景は圧巻。カーリーとファンが合唱で創り出す多幸感を全員で共有できるこの空間にいられるということだけでも、カーリーの来日公演に足を運ぶ価値はあると言っても過言ではないだろう。けれど、誰もが知る大ヒット曲は中盤で披露されることとなったが、アンセムを生み出す天性の才能を持ったカーリーにとっては何ら心配はない。駆け抜けるように立て続けに披露したアッパーな「Stay Away」で、カーリーは観客のボルテージをキープしたどころか、むしろもう一段階上げてみせるのだから、脱帽してしまう。

画像3: アンセムに満ちていたカーリー来日公演

 そして、ここで一度雰囲気を変えて、最新作よりスローな「Bends」と「Western Wind」を披露。観客の手拍子を添えられながら、文字通りそよ風のように心休まる美しい牧歌的な音景色を届けてくれた後で、カーリーは一度ステージを後にした。

まさにカーリーのキャリアのハイライト

 フローラルなレオタードの衣装にチェンジしてステージに再登場したカーリー。スパンコールのついた靴を合わせたこちらもフェアリーな衣装には、客席から一層の歓声が上がることとなった。衣装についたフリルを揺らしながら、ツアーのタイトルでもある「So Nice」で魅了した後で、「日本に戻って来られて本当に幸せ! みんなのことが大・大・大好きだよ!」と伝えて披露したのは代表曲の「I Really Like You」。

画像1: まさにカーリーのキャリアのハイライト

 ここではゴールドの紙吹雪で会場を沸かせたカーリーは、サックスもギターもベースも、コーラスも、そしてもちろん観客も、全員で踊りながらパフォーマンスした「Want You in My Room」と続けて、会場を再び多幸感で包み込んだ。

 さらにライブは「Bad Thing Twice」、「Your Type」、「Boy Problem」へと続き、ラブソングのセクションへ。カーリーはどんな感情もポップな楽曲へと昇華し、聴く人に前を向かせてくれるが、とりわけラブソングを書かせたら、カーリーの右に出るアーティストはそういない。続けて披露された、踊らずにはいられない「Now That Found You」は、恋愛中の高まる気持ちを表現するカーリーのソングライターとしての才能を最も象徴しているアンセムと言えるだろう。 

画像2: まさにカーリーのキャリアのハイライト

 そんなカーリーにとっては、時代に合わせたラブソングだってお手の物。続けて披露された「Beach House」は、マッチングアプリをテーマにした現代の恋愛アンセムだが、バンドメンバーとコーラスが男性パートと女性パートに分かれて、全員で一体となってミュージカルのごとく披露されたパフォーマンスは圧巻。カーリーはレインボーのライティングをバックに「When I Needed You」を披露した後で、ファンにお礼を告げてステージを後にし、本編を締めくくった。

 アンコールで再登場したカーリーが1曲目にこの日唯一のアコースティックで披露したのは「Go Find Yourself or Whatever」。そう、最後の最後まで、まだお楽しみは残っているのだ。月をイメージしたステージをバックに、TikTokでバズを生み出した最新作収録のアンセム「The Loneliest Time」で、歌詞のフレーズを借りれば観客を「極楽」にいざなった後で、ピンクと緑の紙吹雪と共にこの日の最後に披露されたのは「Cut To The Feeling」。ファンから楽曲にちなんで“剣”を受け取ったり、日本の国旗を受け取ったりと、カーリーが最後までファンとの交流を楽しんでいたのが印象的だった。

画像3: まさにカーリーのキャリアのハイライト

 時代を彩った「Call Me Maybe」や「I Really Like You」はもちろん、カーリーがこれまでにリリースしてきたポップアンセムたちから、最新アルバム『ザ・ロンリエスト・タイム』の楽曲、そして最新シングル「Shy Boy」まで、惜しみなく披露された今回の来日公演。最新モードのカーリーがこれまでのハイライトをぎゅっと凝縮して見せてくれたような、約3年ぶりとなった単独来日公演には、ポップアンセムたちとカラフルなライティングで彩られた、至高の空間が広がっていた。

 ジャパンツアーはここから日本列島を横断していく形で、名古屋公演→金沢公演→大阪公演→広島公演→福岡公演と続いていくが、カーリーは日本の東から西へと、この“ソー・ナイス”な空間を広げていってくれることだろう。

画像4: まさにカーリーのキャリアのハイライト

<公演情報>

日時・会場
2023年6月30日(金) 愛知・センチュリーホール名古屋
Open 18:00 / Start 19:00
2023年7月2日(日) 石川・金沢 本多の森ホール ※A席SOLD OUT
Open 17:00 / Start 18:00
2023年7月3日(月) 大阪・オリックス劇場 SOLD OUT
Open 18:00 / Start 19:00
2023年7月5日(水) 広島・上野学園ホール SOLD OUT,立見席のみ販売
Open 18:00 / Start 19:00
2023年7月6日(木) 福岡・福岡サンパレス ホテル&ホール ※A席SOLD OUT
Open 18:00 / Start 19:00

日本公演公式ウェブサイト https://www.livenation.co.jp/carlyraejepsen2023

チケット料金
S席 ¥12,000
A席 ¥10,000
※全席指定・価格は全て税込
※未就学児(6歳未満)入場不可。小学生以上はチケット必要

チケット一般発売中。

企画・制作・招聘:Live Nation Japan
協力:Universal Music Japan
お問い合わせ:ライブネーション・ジャパン info@livenation.co.jp

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