バービー役が1人だったらマーゴット・ロビーは出演していなかった
8月11日に公開される映画『バービー』は、世界で最も有名なファッションドールであるマテル社のバービーの世界を、『ハーレイ・クインの華麗なる覚醒』のマーゴット・ロビーと『ラ・ラ・ランド』のライアン・ゴズリングが主演で実写映画化。
自身からマテル社に映画化企画を持ち込んだというマーゴットは、今作の映画化にあたって出した絶対条件が、たくさんのバービーを登場させるということ。マーゴットはもしマテル社が自分だけにバービー人形を演じるよう要求してきたら、「バービーの映画を作ろうとは思わなかったと思う」とTime誌で語った。
バービー人形と言えば、1959年から現在までに世界中で親しまれてきており、女性の社会進出や社会の変化と共に、ドールとしての見た目も変化してきた。現在では肌の色、体型、髪の種類が異なる175種類の多様なバービー人形が存在している。マーゴットは、「バービーは一つの性格、体型、性に限定されない」というマテル社の理念に従い「『これこそがバービーのあるべき姿であり、これこそが女性たちが目指すべき姿、見た目、行動である』などと言うべきではないと思う」と、様々なバービーが映画に登場している理由を説明。
エンタメ作品情報サイトのIMDbには、バービー役として15名が記載されている。映画では、異なる性格や容姿といった多様性を表現するために、「奇妙なバービー(Weird Barbie)」役にコメディアンで女優のケイト・マッキノン、作家バービー(Author Barbie)役に『X-MEN:アポカリプス』でストーム役を演じたアレクサンドラ・シップ、弁護士バービー(Lawyer Barbie)役にイギリス・グラスゴー出身のシャロン・ルーニー、外交官バービー(Diplomat Barbie)役にドラマ『ブリジャートン家』のペネロペ役のニコラ・コクラン、そして人魚バービー(Mermaid Barbie)役にイギリスの女性シンガーソングライターでファッションモデルのデュア・リパ等が出演し作品に彩りを添えている。
ケン役もバラエティに富んだ配役
バービーの恋人ケンの方も、ライアン・ゴズリングの他に複数俳優の演じている。『シャン・チー/テン・リングスの伝説』で主人公シャン・チー役を演じたシム・リウ、ドラマ『セックス・エデュケーション』で主人公の親友エリック役を演じたヌクティ・ガトワ、『あの夜、マイアミで』でマルコムX役で主演したキングスリー・ベン=アディール、俳優クリス・エヴァンスの弟のスコット・エヴァンスらも、それぞれ異なる魅力や個性をもち合わせたケン役として出演している。