映画『マネーボール』のピーター役などで知られる俳優のジョナ・ヒルが、元恋人のサラ・ブレイディから「心理的虐待」を告発された。さらに、そのことがきっかけとなり、16歳少女(当時)への暴行疑惑も浮上している。(フロントロウ編集部)

ジョナ・ヒルによる「心理的虐待」を元恋人が告発

 映画『マネーボール』や『ウルフ・オブ・ウォールストリート』などの出演作で知られる俳優のジョナ・ヒルと、2021年8月から2022年の初め頃まで交際していたサーファーのサラ・ブレイディが、インスタグラムのストーリーでジョナと過去に交わしたとされるメールのやりとりを大量に公開し、ジョナによる「心理的虐待」を告発した。

画像: ジョナ・ヒルによる「心理的虐待」を元恋人が告発

 そのうちのひとつは、“Tバック姿のお尻”が写っているサーフィン中の写真をインスタグラムから削除するよう指示する内容のメールのスクリーンショットで、サラはこの投稿に「これはすべての女の子への警告です。あなたのパートナーがこんな風に言ってきたら、そこから脱出することを考えましょう。話相手が必要なら私に電話してください」と綴った。

 ちなみに、ジョナに言われたとおり写真を削除したサラがそのことを彼に伝えると、「良いスタートだが、君は僕の言いたいことを理解していない」、「それを君に教えるのは僕の役目じゃない。僕は自分の境界線を明確にした」、「君はそのうちのいくつかを手放すことを拒否した。君自身がそのことをはっきりとさせてくれた。その決断が君を幸せにすることを願ってる」などと言われたという。

 また、別の日にジョナから送られてきたというメールのスクリーンショットには、「もし君が、“男とサーフィンをする”、“男との不適切な友情に境界線を作らない”、“モデルをする”、“水着姿の写真を投稿する”、“性的な写真を投稿する”、“精神的に不安定な状態の女性と友達になる”必要があるなら、僕は君にふさわしいパートナーではない。これらの行動が君を幸せにするなら、僕はそれを支持するし、そのことで君を悪く思ったりはしない。でも、ここに書いたことは僕の恋愛関係における境界線なんだ。これらの行動が僕たちの信頼をどのように傷つけたかにもとづいて、君との境界線を決める」と書かれていた。

画像: ©︎Sarah Brady/Instagram

©︎Sarah Brady/Instagram

 「セルフケア(self-care)」や「毒(toxic)」、ジョナのメールに何度も出てきた「境界線(boundaries)」といった言葉は「セラピー用語」と呼ばれ、メンタルヘルスケアが注目されるようになった今、ますますポピュラーになっているが、これらの言葉は不健全な人間関係の中で自分を守るために役立つこともある一方で、セラピストの中には、皮肉なことに「セラピー用語」が自己中心的で境界線のない行動を正当化するために使われていると警告する者もいる。

 今回のジョナの場合は、彼は恋人に求めることを明確にしていただけだと擁護する声もあるが、“セラピー用語を隠れ蓑に彼女をコントロールしようとする束縛男性だ”と批判する声が多い。

 なお、サラは最後の投稿で、心理的虐待をする人が必ずしもひどい人間だということはなく、それはしばしばその人自身のトラウマに起因していると述べたうえで、「だからといって、許されるわけではない」と締めくくっている。

This article is a sponsored article by
''.