映画『バービー』ヨーロッパ・プレミアでのサム・スミスの衣装が話題に
日本では8月11日に公開される映画『バービー』のヨーロッパ・プレミアが現地時間7月12日にイギリスのロンドンで開催された。
主演を務めるマーゴット・ロビーやライアン・ゴズリングらと並んで、サウンドトラックに参加しているデュア・リパやサム・スミスも出席したのだが、このときにサムが着用していた衣装が話題になっている。
マーゴットやライアンら、ほとんどの出席者がバービーやケンをモチーフにした衣装で参加した一方で、サムがこの日の衣装に選んだのは、胸に「16 XL PARIS, FRANCE」と描かれた文字通りの超オーバーサイズなネイビーのスウェットシャツと、同じくオーバーサイズのジーンズ。これは、ヴェトモン(VETEMENTS)の2024春夏コレクションのものなのだが、バービーやケンに直接インスピレーションを得た他の参加者たちの衣装とは一線を画したものであったことから、大きな注目を集めた。
サム・スミスの衣装に込められたメッセージ
もちろん、サムのオーバーサイズな衣装は他の出演者たちとの違いを強調するために、あえて選ばれたものだという。
ヴェトモンのクリエイティブ・ディレクターを務めるグラム・ヴァザリアは米Harper's BAZAARに「ドレスコードがどうなるかは予測可能でした。キュートでピンクというのが、映画『バービー』のプレミアに着ていく衣装の第一候補になるのではと思いました」と語って、多くの出演者が「キュートでピンク」の衣装を着てくると予想した上で、サムの衣装はあえてそこから外れたものをチョイスしたと説明した。
グラムはサムの衣装としてオーバーサイズのものを選んだ理由について次のように明かしている。「サムはユニークで予測できない存在であり、ピンクで、ふわふわしているというのは、あまりに短絡だったはずです。これは単なる衣装というだけでなく、インクルージョンについての声明です。自分の居場所がないように感じている、世の中のあらゆる子どもたちへのメッセージとなっています。他の人たちのようにならなくても、あなたならどんなことも達成できるのです!」
映画『バービー』にはマーゴットやライアンだけでなく、多様な複数人のバービーやケンが登場するが、今回のサムのオーバーサイズの衣装は、そんな“誰だってバービーやケンになれる”という、映画のインクルーシブなメッセージを体現したものだった。
サムは同映画のサウンドトラックに新曲「Man I Am」を提供しており、サウンドトラックは7月21日にリリースされる。