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54年前に書かれた見知らぬ人からの手紙が郵送される
米・メイン州ポートランドに住むジェシカ・ミーンズという女性宅に郵送された手紙が注目を集めている。ロイという人物から届いたというこの手紙に押されていた消印は、なんと1969年3月15日にフランスで押されたもの。2023年7月12日に米・フロリダ州タラハシーでさらに消印を押されて、今になって届けられたという。
宛先として記されていたのは、ジェシカではなく、ギャルソン夫妻という名前。「最初は、ご近所の誰かに宛てられた手紙だと思いました」とジェシカは地元の新聞Bangor Daily Newsに語っている。「でも後になって、私の家の元々の所有者に宛てられたものだということに気がついたのです」。
そう、宛先として記されていたギャルソン夫妻は実は、ジェシカが暮らしている家の元々の所有者だった夫妻。ジェシカは近所の人たちからの情報でこのことを知ったという。
「このミステリーを解く手助けをしてください!」という文章と共にジェシカがフェイスブックに投稿した写真によれば、手紙には次のように記されている。「親愛なるお2人へ。あなた方がこれを受け取る頃には、私が家を留守にしてからしばらく経っているはずですが、今私がいるエッフェル塔からこの手紙を送るのが良いのではないかと思ったのです」。
謎が残るこの手紙だが、謎を解くヒントになるかもしれない情報も。この手紙の宛先のところには、新たに書き加えられたとみられる筆跡で「もしくは、現在の住人へ」とも記されていたとジェシカは話している。
Bangor Daily Newsによれば、夫妻の親戚が、最近消印が押されたフロリダ州に移住したという記録があるといい、その親戚が今になってこの手紙を発見して、夫妻の住所に送った可能性が考えられるという。
「7月12日の消印を押して、投函することにしてくださった方にぜひお礼を伝えたいです」とジェシカはBangor Daily Newsに語っている。「その方は、元々想定されていた受取人がしばらく前に家を離れてしまったことをきっとご存知だったと思いますが、それでも投函することを選んでくれました。その方には、手紙が無事届いたということだけでなく、小さな優しさのおかげで素敵な1日になりましたということを伝えたいです」。