夏のケン祭り! みんな同じでみんな違う!
ライアン・ゴズリング(ケン役)
「私が演じたケンは、バービーというすばらしい存在をただ見つめる人としてつくられました。映画のなかでも『バービーの温かい眼差しのなかでだけ、ケンは生きられる』というようなセリフがあるのです。彼には自分というアイデンティティがないので、ある意味“自分とは何者か?”という問いのドツボにはまっている。でも彼には“ビーチ”という仕事が与えられている。その仕事が何なのかケンはいまいち分かっていないが、うまくやり遂げたいと強く思っているのです」
シム・リウ(ケン役)
「ケンはどこまでいってもケンですよね。いつも目的なくぶらぶらしていて、バービーの視線を勝ち取れることに存在意義を感じている。だからどうでもいいバカげたことにも、かなりの対抗意識を燃やす。私が演じたケンは才能あるダンサーでバク転ができるのですが、ライアン演じるケンはそれを恨めしく思っているのです」
キングズリー・ベン=アディル(ケン役)
「ケンはある意味、脳みそが足らない人だと捉えていました。自分で考えられないため、率いてくれる人を選んで従い、ほかの人の意見や考えにもとづいて生きているような人。そんな幼いころから見てきたタイプの人間を、ケンを通して表現したいと思ったのです。ライアンの演技を見るまで、自分はどのように演技したらいいかまったく分かっていなかったことで、この役はさらに楽しくなりました。遊び心にあふれる即興的な演技になったのです。演じる前に頭のなかでシーンを思い描いて撮影に臨むと、毎回まったく違う演技になりました」
ンクーティ・ガトワ(ケン役)
「私が演じたケンは、ほかのケンに比べて落ち着いていて、弱い部分も見せる。みんなの一員であることに喜んでいるタイプですね。仲間に入りたくて、みんなのやることをやりたいと思っており、ケン同士がお互いを助けている状況を気に入っている。本作はふわふわしたピンク色で物語を描きながら、社会やジェンダー規範に対して驚くほど率直な意見を述べているんです」
スコット・エバンス(ケン役)
「演じる前に分かっていたのは、ケンという人たちは自分をある程度理解しており、“ビーチ”という仕事に就いているということでした。そうしたらグレタから、ケンたちには家も仕事もないと説明を受けました。ケンたちには何もないんだ! 私が演じたのはドラマチックなケンですが、ほかにはキングズリー演じる純真なケンや、ンクーティ演じるやさしくシンプルな性格のケンもいましたよ」
※各コメントは映画『バービー』プロダクションノートより