映画『ファッション・リイマジン』とは
ファッション産業がひとつの国だったら、その二酸化炭素排出量は世界3位。9月22日(金)より日本公開となる『ファッション・リイマジン』は、イギリス発の異端デザイナーが業界を変える革新的サステナブルコレクションを立ち上げ、英国王室の目に留まるほどの大躍進を遂げるまでの情熱に満ちた等身大ドリームストーリー。
マイア・ノーマンが2002年に設⽴し、現代アーティストとのコラボなどで注⽬された⼥性ファッション・ブランド《Mothe of Pearl》。2017年4⽉、英国ファッション協議会とVOGUEは、その年の英国最優秀新⼈デザイナーに、《Mothe of Pearl》のクリエイティブ・ディレクター、エイミー・パウニーを選ぶ。当時のファッション業界は⼤量消費の真っ只中で、農場では児童労働がまかりとおり、環境を汚染する化学肥料を使う製造⼯程は当たり前、CO2 の排出量もファッション業界を1つの国と考えると中国やアメリカに次ぐ量だった。その状況に危機感を覚えた、環境活動家の両親をもつエイミー。彼⼥は、この《Mothe of Pearl》を、新⼈賞受賞で獲得した賞⾦の10万ポンドをもとに、原材料から製造過程まで、すべてにおいて、⾃⾝の⽣き⽅のルーツにもつながるサステナブルなブランドに変⾰することを決意、新たなラインを《No Frills》(意味:飾りは要らない)と名づける。新コレクションのデビューまで18ヵ⽉というタイムリミットの中、彼⼥とチームはさまざまな困難に遭遇。しかし、“地球を壊さず、常識を壊す”という信念を貫くために、エイミーたちは仲間達と共に地球の裏側まで⾜を運び、⽴ち向かっていく。
英国初のサステナブルデザイナー、キャサリン・ハムネットと対談する本編映像
本作より、英国初のサステナブルデザイナーとしても名⾼い、キャサリン・ハムネットとエイミー・パウニーが初対⾯する様⼦を捉えた本編特別映像が到着。
本編映像の冒頭のトークイベントで、英国初のサステナブルデザイナーとしても知られるデザイナーであるキャサリン・ハムネットは、「⼈々が賛同しないのは恐ろしいこと」「難しいと思い込んでる」と話す。
まだ<サステナブル>という⾔葉さえ世の中になかった30年以上前から、ファッションが⽣み出す環境破壊に向き合ってきたハムネットは、当時のイタリア・ファッション界の重鎮から「環境問題を語るならコレクションごと帰れ」と⾔われるなど、業界から冷遇され続け、そして闘い続けてきた時代を聴衆に向かって明かした。
その後続くのは、<Mother of Pearl>をサステナブルなブランドとして⽣まれ変わらせるために奮闘するエイミー・パウニーが自身にとって「憧れの⼈」であるハムネットと対⾯する姿。「業界は⾃⼒じゃ変われない状況が悪化してるから早急に変⾰しないと」「環境破壊と⼈的被害を無視して服は作れない」「劣勢でも戦い続けるしかない」と、持続可能な地球の未来のためにやるべきこと、そしてその想いを、熱く語り合う。
チャールズ現国王がデザインを依頼...!セレブ御用達ブランドに成長
また今回、新たにシーン写真5点が解禁。シアーシャ・ローナン、エマ・トンプソン、グウィネス・パルトロウら錚々たる著名⼈が<Mother of Pearl>を着⽤する姿のほか、当時皇太⼦だったチャールズ英国王が企画した<キャンペーン・フォー・ウール>10周年記念スカーフのデザインを依頼される姿など、少しずつ夢を叶えていくエイミーの姿を切り取ったものだ。
監督は、この作品が⻑編映画デビューとなるベッキー・ハトナー。ハトナーは3年もの間、エイミーに密着し、ウルグアイやペルー、オーストリアといった国へ⼀緒に⾶び、カメラを回し、コレクション完成までの道のりを旅感溢れるロードムービーとして完成させた。
イギリス発、異端のデザイナーが⽴ち上げた業界を変える⾰新的サステナブルコレクションが出来るまでを綴ったドリームストーリー『ファッション・リイマジン』は9月22日(⾦)より公開。