髪を洗った後は、ドライヤーで髪を乾かさなきゃいけないけれど、「夏は暑いし、ちょっと面倒…」と、つい髪が濡れたまま寝てしまう人もいるのでは? しかし専門家によると、髪が濡れたまま寝るのは想像以上にデメリットが大きいという。髪が濡れたまま寝てはいけない理由をプロが解説。(フロントロウ編集部)

「髪が濡れたまま寝るのはNG」なのは何故?

 米フロリダ州マイアミに拠点を置く皮膚科専門医のアンナ・チャコン医師によると、髪が濡れたまま寝るのがNGと言われる理由は、大きく分けて3つあるそう。

画像1: 「髪が濡れたまま寝るのはNG」なのは何故?

 1つめの理由は、髪や頭皮に雑菌が繁殖しやすいから。チャコン医師いわく、髪が濡れたまま寝てしまうと、水分で頭皮が蒸れてしまい、においやフケの原因になりうる雑菌が繁殖しやすくなると米Bustleで説明。

 とくに濡れたまま枕で寝てしまうと、髪と枕の間で余計に蒸れてしまい、「髪へのダメージだけでなく、刺激、臭い、フケなどの頭皮環境にも悪影響を与える可能性があります」とチャコン医師は指摘。さらに人によっては、頭皮がカビ臭くなる恐れもあると忠告した。

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 2つめの理由は、髪が傷みやすいから。米ニューヨーク市を拠点に置く皮膚科専門医のブレンダン・キャンプ医師によると、濡れた状態の髪は「水素結合」が切れているため、キューティクルが剝がれやすく、枕の摩擦なども相まって髪にダメージを与えやすいとのこと。

 3つめの理由は、寝癖がつきやすくなるから。先ほども述べたとおり、濡れた状態の髪は水素結合が切れているため、ねじれたままの形で乾いてしまうと変な寝癖がつきやすくなるそう。また、濡れたまま寝ると、毛先がパサパサしたり、絡まりができたりする可能性もあるため、「髪が濡れたまま寝ることはあまり推奨できません」とキャンプ医師は話している。

ドライヤーで髪を早く乾かすコツ 

 とはいえ、ドライヤーは時間がかかるし、できれば早く乾かしたいと思う人も多いはず。そんなときにおすすめしたいのは、タオルの代わりに古い綿のTシャツを使うこと。

 米ヘアケアブランドJVNの創業者でヘアスタイリストのジョナサン・ヴァン・ネスは、「シャワーを浴びた後は、タオルの代わりに古い綿のTシャツを使って、シャワーの余分な水を落としてください」と米Instyleで助言。古い綿のTシャツを使う理由について、「(タオルのような)ざらざらした感触がしないので髪が傷みにくく、また吸湿性も高いのでドライヤーもスムーズになります」という。

画像: ドライヤーで髪を早く乾かすコツ

 ほかにも、マイクロファイバー製のヘアタオルを使うのもオススメ。米ヘアケアブランドOUAIの教育ディレクターを務めるダイアナ・プラタシーウィッチ・バルナオは、「これらのタオルは、クセやうねりを起こさずに吸水性が高いように特別に設計されていますし、便利なゴムひもがついているタイプもあるので、ターバンのように髪を巻くこともできます」と勧めている。

 髪が濡れたまま寝ることは、髪や頭皮に悪影響を与えるだけでなく、睡眠中に体が冷えてしまい恐れも。美髪をキープするためにも、寝る前はしっかりドライヤーで乾かすことを忘れずに。

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