Pinterestが、オンライン上の体型のレプリゼンテーションを高めるための取り組みとして、多様な体型の表現を高める「体型テクノロジー」を導入することを発表した。(フロントロウ編集部)

Pinterestが新たに導入する「体型テクノロジー」

 2018年より、多様性と包括性のあるポジティブなオンライン環境を構築するプロダクトとポリシーについて業界をリードする基準を設定してきたビジュアル探索ツールのPinterest(ピンタレスト)。そんなPinterestが、新たに業界初のテクノロジーを導入することを発表。

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 PinterestのインクルーシブなAIイノベーションツールに、新たに多様な体型の表現を高める「体型テクノロジー」が導入される。

 Pinterestでのファッション関連検索における体型別の特徴を含めた検索では、52%がプラスサイズファッションに関連しているという。そんななか新たに開発された体型テクノロジーでは、数十億件を超えるPinterestの画像からさまざまな体型を識別し、オンライン上の体型のレプリゼンテーションを高めていく。

画像2: Pinterestが新たに導入する「体型テクノロジー」

 Pinterestはこの体型テクノロジーとすでに提供しているスキントーンテクノロジーを活用して、レディースファッションやウェディング関連コンテンツに関するフィードと検索結果において、レプリゼンテーションを高められるようアルゴリズムを調整していくと表明した。

 たとえばあるユーザーがデートファッションのアイデアを検索すると、さまざまな体型とスキントーンが含まれるインクルーシブな検索結果が表示されるようになるという。

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 今回の導入についてPinterest最高プロダクト責任者を務めるSabrina Ellis氏は、「Pinterestでは、インスピレーションはインクルージョンに始まると考えています。それがインクルーシブな製品の開発を続け、ユーザーの皆さんが『自分に向けられている』と感じられる、素晴らしいアイデアを見つけやすくするための努力を重ねている理由です」と話している。

パートナーからのフィードバックと知見を活かして開発

 Pinterestは意義のある社会的影響をもたらす新しいテクノロジー、ポリシー、宣言の開発や策定を行う際、外部団体、専門家、ユーザーと密に協力しており、昨年1年間はNational Association to Advance FatAcceptance(NAAFA)、プラスサイズモデル、Pinterestクリエイターと協力し、プラスサイズコミュニティのニーズについて意見を聞いていたという。

 50年以上にわたってプラスサイズの人たちの権利を守り、生活の質を向上させるために活動しているNAAFAをはじめとしたパートナーからのフィードバックと知見は、Pinterestの体型テクノロジーの開発を進める上で貴重な情報源となったそう。

画像: パートナーからのフィードバックと知見を活かして開発

 NAAFAの理事長を務めるTigress Osborn氏は、ソーシャルメディアはとりわけプラスサイズな人に対して批判的であるとこれまでの取り組みを通じて認識しているとしたうえで、「しかしPinterestはいつでも、ほかの多くのオンラインスペースよりも温かく迎え入れてくれる安全な場所となってきました」と評価。

 続けて「検索結果に大きな体型が確実に表示されるようにするPinterestとの取り組みは、さまざまな体のサイズのユーザーに、すべての人とすべての体型が認められ、インスピレーションを受け、発信する価値があることを示すものです。Pinterestとの協力が他の企業にとって、こうした動きに加わる後押しとなることを願っています」と語った。

 多様性が適切に反映されていると感じられる、さらにポジティブなプラットフォームになることを目指して導入されたPinterestの「体型テクノロジー」。多様な体型表現のある自己肯定感を高めるコンテンツが提供されるこの新しい体型テクノロジーは、米国、英国、アイルランド、カナダ、オーストラリア、ニュージーランドで展開が開始され、今後、日本を含めた世界の他の国でも提供される予定となっている。

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