ダニー・マスターソン擁護派にキャシー・グリフィンが思い語る
2023年9月に入ってハリウッドを揺るがしている、俳優のダニー・マスターソンのレイプ加害事件。この事件では、女性3人をレイプした容疑で裁判になっていたダニーが、女性2人への加害で懲役30年から終身刑を言い渡されたが、ドラマ『ザット'70sショー』でダニーと共演したアシュトン・カッチャーとミラ・クニス夫妻ら友人セレブたちが、ダニーの人柄を称える手紙を裁判官宛てに書いていたことが分かり、レイピストを擁護したとして物議を醸している。
この件では、女性たちに薬を盛ってレイプしたダニーの無実を信じる声もあるが、そういった人たちに向けて、キャシー・グリフィンがSNSにアップした動画のなかで訴えを行なった。
「私の亡き兄、ケン・グリフィンは小児性愛者だった」とはじめたキャシーは、自身の兄が、付き合った女性たちを「すごく暴力的に」虐待し、さらに、管理人をしていたマンションで10歳ほどの男の子と女の子に性的虐待を行なったことを知ったあと、警察に2度通報したことを明かした。
ただ、ロサンゼルス警察は、兄が自主するか被害にあった子どもたちが警察に通報しないと何もできないと言ったという。「私は、『10歳の子どもが警察署に入ってきて助けを求めると思いますか?』と言いました」というものの、「結局、何も起こらなかった」そうで、「自分は何もできなかったんだという悪夢がずっとついてまわりました」と明かした。
そして、性的暴行事件について、「両者の言い分が異なる裁判になりやすいから、検察は、信じられないほどの証拠がない限り裁判に持ち込むことさえしません。歴史的に見て、陪審員は性的暴行事件で男性側を有罪にすることに非常に消極的ですから」と語ったキャシーは、「そもそも裁判に持ち込むことすら難しいため、私は、裁判があったというだけで被害者を間違いなく信じます」とコメント。
さらに、ダニーの人間性を保証する手紙を裁判官に書いた俳優たちに向けては、「(自分が警察に通報した相手は)私の兄でした。だから、アシュトンやミラやジョヴァンニ・リビシなど、ダニー・マスターソンが仲間だからかばわなければならないと感じている人たちの話にはうんざり」と語り、たとえ自分の家族であっても、性的暴行者をかばうような行動はあってはならないとした。