2024年に計画されていた、エターナルの再結成ツアーからメンバー2人が離脱。差別的な考えを持つ人とは仕事はできないとして、ツアー続行で入るお金よりもアライとしての立場を優先した。(フロントロウ編集部)

トランス差別する元仲間とは「仕事をするつもりはありません」

 1990年代にイギリスで人気を博した4人組R&Bグループのエターナル(Eternal)。90年代以来初めてメンバー4人全員が揃う再結成ツアーを2024年に予定していたが、グループ内の内紛によりツアーは実現しない見込みとなっている。

 なんでも、ヴァーニーとエスター・ベネット姉妹がトランスジェンダーの人々を理由にプライド・イベントやLGBTQ+関連のイベントでのパフォーマンスを拒んだそうで、それを知ったほかの2人、ルイーズ・ナーディングとケリー・ブライアンが抗議のために再結成計画への参加を辞退したという。

画像: 左から、ケリー・ブライアン、ルイーズ・ナーディング、ヴァーニー・ベネット、エスター・ベネット

左から、ケリー・ブライアン、ルイーズ・ナーディング、ヴァーニー・ベネット、エスター・ベネット

 ルイーズの代理人はBBCに対して、ベネット姉妹は「ゲイ・コミュニティがトランス・コミュニティに乗っ取られていると感じている」と明かし、それを聞いたルイーズとケリーは、LGBTQ+コミュニティのアライとして、そのような考えを持つ人とは仕事をしないと伝えたと語った。

 そして代理人は、「エターナル再結成案のチームには、マネージメント、PR、ツアー・プロモーターなどにゲイのスタッフがいます。私自身を含めてチームの誰一人として、トランス・コミュニティに対してそのような見解を持つアーティストと仕事をするつもりはありません」と語った。

 騒動が報じられたあと、ルイーズはX(ツイッター)を更新。トランスジェンダー・カラーも含まれるプログレッシブ・フラッグの写真を投稿し、「Always & Forever(意味:いつもどんなときも)」と、アライとしての姿勢はつねに変わらないとメッセージを送った。ちなみに『Always & Forever』はエターナルのデビューアルバム名で、1994年にイギリスで最もヒットしたアルバムのひとつ。

画像: ©Louise Redknapp/Twitter

©Louise Redknapp/Twitter

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