フェアートレード・ラベルを益々意識する米国消費者トレンド
フェアトレード・アメリカの2023年消費者市場調査によって、2023年の消費者のフェアトレード・マーク認知度は2021年の41%からさらに上昇し61%となり、上昇率は2019年から5年足らずで118%という驚異的な伸びを示している。
フェアトレード・ラベルは食品を育てる農家や労働者により公平な取引を提供しつつ、企業が責任を持って成長できることを裏付けるラベル。近年の生活費の高騰のなかであっても、フェアトレードを知っている消費者の5人に4人、つまり80%近くが、生産者により公正な価格が支払われるようにするためなら、製品により高い価格を支払っても構わないと考えていることが今回の調査でわかった。
つまり、ますます多くの消費者が倫理的な調達方法に意識を向け、サプライチェーンの透明性が高いブランドを求めていることを示しているのだ。
具体的な調査結果を以下幾つか紹介
- 回答者の72%がフェアトレードラベルを信頼していると回答
- 85%がフェアトレード・ラベルのブランドに好印象を覚えると回答
- 三人に二人が、フェアートレード認証商品を扱う小売店での買い物を好むと回答
- フェアトレード認証コーヒー1袋あたり最大35%多く支払うこと、フェアトレード認証の板チョコレートに最大55%多く支払うことを消費者は受け入れている
今回の調査では、フェアトレード・ラベルを認知している買物客の91%が、認証商品を定期的または時折購入すると回答し、25歳から34歳の買物客の63%がフェアトレード商品を定期的に購入していることが分かった。また、これらの買い物客はフェアトレード商品を購入しているだけでなく、フェアトレードというビジネスモデルも支持しているという。
フェアトレード・アメリカのエグゼクティブ・ディレクターであるアマンダ・アーキラ氏は「消費者が倫理的な方法で調達された製品を求め続ける中、消費者の価値観をいかに共有しているかを簡単に示すことができる(フェアトレードの)ブランドは、長期的かつ持続可能な成長を促進するでしょう」と語っている。