ウーバーイーツやセブン‐イレブンで活躍中のServe Robotics
アメリカのウーバーイーツ、セブン-イレブン、ピザハットなどでデリバリー要員として働く、Serve Robotics(サーブ・ロボティックス)のデリバリーロボット。LAではすでにウーバーイーツだけで100のロボットが配達を担当しているが、そのひとつであるフランシスコくんが、お仕事中に2人組の男に誘拐される事件が起きた。
NVIDIAが投資する注目スタートアップでもあるServe Roboticsは、「白昼堂々、何者かがロボットのフランシスコを箱型トラックに積み込もうとしたのです」とブログで当時の状況を説明。同社によると、「もう5年もデリバリーロボットの展開をしていますが、ボット・ナッピング(※誘拐のキッドナッピングとロボットをかけている)の試みがあったのは初めて」だという。
トラックに積み込まれて大ピンチとなったフランシスコくん。しかし、なんと自分でトラックから走り降りて脱出! 「トラックから走り去ったうえ、無傷で済みました!」と運営会社は明かした。
その後の調べで、フランシスコくんを誘拐しようとした犯人は未解決事件で令状が出ていた危険人物だったことが判明。しかし、フランシスコくんが警察に提供した映像も助け、その後の裁判で有罪判決を受けた。
LA警察は声明で、ロボットの映像が警察に提供されるのは「ロボットによるデリバリー会社が犯罪の被害に遭った場合のみ」だと市民に伝えた。
事件を受けて、Serve Robotics社はロボットが関わる事件の扱いについての議論をしているという。「ロボットは社会において一般的な存在になりつつありますが、人間と同じように日々新しい体験に直面しています。私たちのロボットがロサンゼルスやウェストハリウッドを駆け巡るなか、私たちは新たな疑問に直面していることに気づきました。ロボットが破壊された場合、警察に通報すべきでしょうか?ロボットが盗まれそうになった場合は?」などと、ロボットのために公共サービスを利用すべき状況について検討しているとコメントした。