先日開催された、フェムテック・フェムケアの展示会「フェムテック トーキョー(Femtech Tokyo)」。現地で参加したフロントロウ編集部のエディターが見つけた、注目のアイテムやサービスをレポート。(フロントロウ編集部)

第2回「フェムテック トーキョー」体験記

 女性のライフステージにおける様々な課題を解決できる企業が一堂に会する、フェムテック・フェムケアの展示会「フェムテック トーキョー(Femtech Tokyo)」。

画像1: 第2回「フェムテック トーキョー」体験記

 第2回となった今年は10月5日~7日にかけて東京ビッグサイトで開催され、200社が出展し、650にのぼるフェムテック・フェムケア製品が集結した。

 今回の「フェムテック トーキョー」は、ブースの出展だけでなく「#広げようフェムテック」をテーマに基づいたさまざまな企画コーナーも。フェムテックにまつわるパネルクイズや妊婦体験といった学べる企画や、気になる悩みに関するリボンを結び付けてアートをつくり上げるコーナーなどが会場に。

画像2: 第2回「フェムテック トーキョー」体験記
画像3: 第2回「フェムテック トーキョー」体験記

 昨年に引き続き協力媒体として「フェムテック トーキョー」に参加したフロントロウは、開催の初日に現地を取材。たくさんのブースを回って製品に触れ、各企業の担当者に話を聞きました。

画像4: 第2回「フェムテック トーキョー」体験記

 そんな第2回「フェムテック トーキョー」で見つけた、注目のアイテムやサービスをレポート。生理、膣トレ、セクシャルウェルネス、妊活、更年期などのカテゴリーに分けてご紹介。

【生理】生理中の気になる悩みにアプローチする香水に注目

 フェムテック・フェムケアと聞いたときに思い浮かべる人も多いのが生理に関する製品。今回の「フェムテック トーキョー」では、生理用品として使用するものだけでなく、VIOをキレイに処理できることで生理中の不快感を軽減するカミソリなど、生理を取り巻く幅広い悩みを解消する製品のブースも多数。

画像1: 【生理】生理中の気になる悩みにアプローチする香水に注目

 なかでも興味深かったのは、敏感なデリケートゾーンにも使用できるやさしい香水「フォエリー インナーパフューム」。インナーやナプキンに1~2滴使用するだけで香りがほんのり広がり、生理中の憂鬱な日をハッピーに。気になるデリケートゾーンのニオイの悩みを簡単でオシャレな方法で解決してくれる。

画像2: 【生理】生理中の気になる悩みにアプローチする香水に注目

【妊活】おりものシートで妊活をサポート

 「フェムテック トーキョー」では、妊活から産前、産後まで妊娠・出産に関するさまざまなアイテムやサービスを見ることができた。

 とくに注目だったのが、ユニ・チャーム株式会社の生理用品ケアブランド「ソフィ」の「ソフィ 妊活タイミングをチェックできるおりものシート」のブース。2023年11月7日に全国で発売される「ソフィ 妊活タイミングをチェックできるおりものシート」は、独自開発の“バイオテスター技術”でおりものに含まれる「妊活おしらせ物質」キャッチして、妊活に適したタイミングを把握するのを手助けしてくれる。

画像1: 【妊活】おりものシートで妊活をサポート

 おりものに反応し「妊活おしらせ物質」を検出すると判定サイン部分に2本線が、検出しなかった場合は1本線が現れるという仕組み。実際に製品を目で見てみると、素材や厚さなどは通常のおりものシートと差がなく、違和感なく装着できそうな印象。すでに浸透しているおりものシートで妊活をサポートできるとなれば、妊活を始めたばかりの人でも気軽に取り入れられる。

画像2: 【妊活】おりものシートで妊活をサポート

【膣トレ】座るだけで膣トレできるトレーニング機器

 骨盤をはじめ、膀胱や子宮、直腸を支える働きを持つインナーマッスル「骨盤底筋」を鍛えるトレーニングを指す膣トレ。近年少しずつ重要性が知られるようになってきた膣トレは、骨盤の歪みや生理痛、尿漏れ、冷え性などの悩みを緩和したり、お腹や腰回りの引き締めなど多くの嬉しい効果が期待できると言われている。

 なかでもエディターが注目したのは、話題のフェムテック機器「骨盤底筋トレーニングチェア」。電磁パルス技術を応用した最新トレーニング機器で、服を着たまま30分椅子に座るだけで、骨盤底筋を刺激し、筋肉の衰えによる尿漏れやゆるみを改善。

画像1: 【膣トレ】座るだけで膣トレできるトレーニング機器
画像2: 【膣トレ】座るだけで膣トレできるトレーニング機器

 座るだけでトレーニングが可能なため、毎日短時間で無理なく続けられるのが最大の魅力。また一般サロンでも導入可能なマシンなので、近年ではクリニック、エステサロン、フィットネスジム、福利厚生など幅広い場所での導入が進んでいるという。

【セクシャルウェルネス】個性豊かな潤滑ゼリーや性生活分析診断サービス

 近年少しずつ浸透してきている、女性のセクシャルウェルネス。女性向けのセルフプレジャーアイテムはじめ、さまざまな製品やサービスのブースが並んでいた。

 なかでも注目だったのが、さまざまなフレーバーや質感を楽しめるハナミスイの潤滑ゼリー(ルブリカント)シリーズ「RAINBOW23」。じつは、デリケートゾーンのうるおい不足による「性交痛」や「不快感」に対し、人知れず悩んでいる女性は多いもの。

画像1: 【セクシャルウェルネス】個性豊かな潤滑ゼリーや性生活分析診断サービス

 そんな女性の悩みに寄り添うべく誕生したのは、さまざまなシーンで活躍できる7種類のルブリカント「RAINBOW23」。甘酸っぱいザクロ風味の「BEAUTY」、ほのかな温かみを感じさせる「WARMING」、潤い感を堪能できる「MOISTURE」、ラベンダーの香りに癒される「RELAX」など、個性豊かな7種類を取りそろえ、パートナーと一緒に使うのはもちろん、セルフプレジャーや膣ケア、エイジング対策として取り入れることもできるそう。

 取材したエディターがもうひとつ気になったのは、正式ローンチ前の「tawagram」という性生活分析診断サービス。約30問の質問に答えるだけで、自分の理想の性生活を実現できるヒントが得られる。

画像2: 【セクシャルウェルネス】個性豊かな潤滑ゼリーや性生活分析診断サービス

 「tawagram」は、セックスを探求したい人やマンネリを打破したい人、セックスレスに悩む人などが、自分たちが性生活に求めることは何か、そしてパートナーとどんなコミュニケーションやプレイを試していけばより楽しい性生活を送れるのかをレポートを通して知ることができる。そのほかにも、ニーズに応じて専門家を紹介してもらえる機能なども実装される予定だそう。

画像3: 【セクシャルウェルネス】個性豊かな潤滑ゼリーや性生活分析診断サービス

【更年期】120年もの間更年期の女性を支えてきた老舗ブランド

 閉経前後の各5年の合計10年間を指す更年期は、女性の生活やキャリアに大きな影響を及ぼすことがある。そんな更年期をサポートするべく幅広い商品を展開するブランドが、小林製薬が展開する「命の母」。

画像1: 【更年期】120年もの間更年期の女性を支えてきた老舗ブランド
画像2: 【更年期】120年もの間更年期の女性を支えてきた老舗ブランド

 なんと誕生から120年を誇る命の母は、更年期のさまざまな不調を改善する「命の母A」をはじめ、更年期の症状・肌の不調をともに治す漢方「命の母 メグリビa」、更年期後の肩こり・腰痛、重だるさに着目した「命の母 アクティブ」などを展開している。

画像3: 【更年期】120年もの間更年期の女性を支えてきた老舗ブランド

 そんな命の母のコーナーでは、AIチャットボットを活用した女性の更年期やPMSなどの生理諸症状に関するお問い合わせ対応システム「命の母AIお悩み相談」も体験。選択式でこころとからだの悩みに回答することで、15種類のタイプに解析。体験したエディターは、ホルモンの影響で眠気に襲われたりやる気が出なくなったりする「頭ぼんやりタイプ」であることが発覚。

画像4: 【更年期】120年もの間更年期の女性を支えてきた老舗ブランド

 女性は更年期を含めてホルモンバランスの変動によってさまざまな影響を受けるので、自分のタイプを知れたり、豊富な製品の選択肢が知れたりしたのが大きな収穫。

【デリケートゾーンケア】シャワーヘッドで手軽にフェムケア

 また意外性の高いフェムケア製品として目に留まったのは、ウルトラファインバブルシャワーヘッド「Bollina(ボリーナ)」。“シャワーヘッドでフェムケア”と聞いても、初めはピンと来ないかもしれないが、じつはシャワーヘッドは手軽にはじめられるフェムケア製品のひとつ。

画像1: 【デリケートゾーンケア】シャワーヘッドで手軽にフェムケア

 目に見えないほど小さな気泡を発生させるウルトラファインバブルシャワーヘッドは、使用することで保温、洗浄、保湿の作用をもたらしてくれるため、デリケートゾーンなどの繊細な箇所を洗うのに最適。また肌あたりが柔らかいほか、水道水に含まれている塩素を取り除いてくれるため、生理前や生理中など肌がデリケートになっているときにもオススメだという。

画像2: 【デリケートゾーンケア】シャワーヘッドで手軽にフェムケア

【その他】女性の一生を支える製品を開発する大手企業

 今回の「フェムテック トーキョー」でとくに目についたのが、女性が生涯を通じて直面するさまざまな悩みを包括的にサポートする取り組みを紹介するブース。ロート製薬やアツギ、明治といった大手企業のブースでは、女性が一生のうちに経験する可能性がある健康課題に寄り添う製品やその開発の背景を見ることができた。

 ロート製薬は1992年に日本で初めての一般用妊娠検査薬の販売をスタートさせ、2008年には当時日本初のOTC医薬品として腟カンジダの再発治療薬を発売。これらの製品を含むさまざまな製品の開発の歩みを紹介。

画像1: 【その他】女性の一生を支える製品を開発する大手企業

 そのほかにも女性の体臭に着目した「デオコ」「リフレア」や月経サイクルの乱れを整える漢方「ルナフェミン」、さまざまな体質の人が服用できる更年期女性のための生薬製剤「ラフローラ」などの製品も展示されていて、大手製薬会社ならではの知見と女性のニーズに応える幅広い製品展開に脱帽。

画像2: 【その他】女性の一生を支える製品を開発する大手企業

 ストッキングやインナーウェアでおなじみのATSUGIのブースでは、ライフステージごとに女性が抱える悩みに寄り添う製品がずらり。

 生理期間を快適に過ごせる吸水ショーツはもちろん、はじめてブラをする子どもを守る透けにくいブラや、マタニティライフをサポートするインナーウェア、汗や体温調節のトラブルを抱えやすい更年期の悩みに寄り添うインナーウェアなど、必需品である下着やインナーウェアを通じて、女性の生活を快適にしてくれることが分かるブースだった。

画像3: 【その他】女性の一生を支える製品を開発する大手企業
画像4: 【その他】女性の一生を支える製品を開発する大手企業

 そのほかにもATSUGIは、生理期間でも履きやすいパンティ部レスのストッキング「アスティーグ【快】」も展示。このストッキングを着用した後にショーツを上から履くと、お手洗いの時もショーツだけの着脱でOK。熱がこもりやすいパンティ部が無いため、ムレにくく快適に過ごせるという。これは絶対に買おうと心に決めた。

画像5: 【その他】女性の一生を支える製品を開発する大手企業

 そして明治のブースでは「明治 フェムニケアフード α-LunA」を発見。

 「明治 フェムニケアフード α-LunA」は、変化する女性のライフサイクルに着目し、食を通じて女性のカラダを手軽においしく応援したいという思いから始まったブランドで、美味しいおやつやドリンクとして取り入れながら、カラダとココロのゆらぎにそっと寄り添い、女性の毎日を手軽な食で応援してくれる。チョコや飲料などの「食品」なので、フェムケアを手軽に取り入れられるのがいい。

画像6: 【その他】女性の一生を支える製品を開発する大手企業

 650にのぼるフェムテック・フェムケア製品が集結した「フェムテック トーキョー(Femtech Tokyo)」。わずか1年でも製品の多様化の進み具合に驚いたほどだったので、今後フェムテック・フェムケア業界がどうなっていくのか、注目していきたい。

This article is a sponsored article by
''.