愛犬たちの散歩中に川岸でストレッチをしていたところ、1匹がいないことに気づいた男性。慌てて川の方を見ると、愛犬が野生のカンガルーに捕らわれていた。(フロントロウ編集部)

男性が愛犬を救うために野生のカンガルーに立ち向かう

 オーストラリアで野生のカンガルーに愛犬を殺されかけたミック・モロニーという男性が豪国営放送局のAustralian Broadcasting Corporation(以下ABC)の取材に応じ、決死の救出劇を振り返った。

 オーストラリアのミルデューラ在住で総合格闘技とブラジリアン柔術のインストラクターをしているミックは、この日、愛犬たちを連れて川の近くを散歩していた。途中、川岸でストレッチをしているときに、複数いる愛犬のうちの1匹であるハッチがいないことに気づいたミックが川の方に目をやると、筋肉ムキムキで見るからに強そうな巨大カンガルーが両腕を水の中に入れた状態で、彼のことをじっと見つめていたという。そして、次の瞬間、カンガルーに首のあたりをがっちりとつかまれたハッチが水面から顔を上げた。

 水に沈められてひどい叫び声をあげるハッチを見て、“このままでは殺されてしまう”と思ったミックは、「俺の犬を放せ!」と言ってカンガルーに立ち向かっていった。ミックに攻撃されたカンガルーはすぐさま反撃し、彼が手に持っていたスマホを川の中に叩き落とした。幸い、ハッチは両者が闘っている隙を狙ってカンガルーのもとから逃げることに成功。ミックもカンガルーがハッチから手を離したことを確認したのち、川岸へと逃げた。

 この一連の出来事について、「私は彼(カンガルー)に平手打ちをして、彼は私を蹴り飛ばしました。そして、私たちは水の中でちょっとしたもみ合いになりました。カンガルーが私に向かって足を蹴り出そうとしているように見えたので、私はカンガルーの顔に水をかけて、その場から立ち去ろうとしました。カンガルーは逃げようとしたときにまた私に襲いかかってきました」、「私は愛犬を取り戻しました。それが最も大事なことです」とABCに語ったミックは、自分は動物を愛しており「(カンガルーに対して)ひどいことをするつもりはありませんでした」と付け加えた。

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