スーパーヒーロー映画には出たことがないことで知られるレオナルド・ディカプリオだが、実は『バットマン』作品で悪役の候補にあがっていたことがあったという。(フロントロウ編集部)

スーパーヒーロー映画に出たことがないレオナルド・ディカプリオ

 映画『タイタニック』や『ウルフ・オブ・ウォールストリート』などで知られ、10月20日に劇場公開されたマーティン・スコセッシ監督の最新映画『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』でも主演を務めるなど、長年にわたって高い演技力でハリウッドを代表する俳優の1人であり続けているレオナルド・ディカプリオ

画像: スーパーヒーロー映画に出たことがないレオナルド・ディカプリオ

 これまで多くの名作に出演してきたレオナルドだが、一方で、マーベル作品やDC作品などの、いわゆる“スーパーヒーロー映画”には出演したことがない。過去には、サム・ライミ監督の映画『スパイダーマン』に主演する可能性があったという逸話も存在するレオナルドだが、実は、『バットマン』の関連映画で悪役を演じる可能性もあったという。

クリストファー・ノーラン監督による『ダークナイト』3部作に出演していた可能性

 その作品とは、クリストファー・ノーラン監督によるバットマン映画『ダークナイト』3部作。同シリーズで原案や脚本を担当したデヴィッド・S・ゴイヤーによれば、レオナルドはリドラー役の候補にあがっていたという。

画像: 映画『インセプション』で一緒に仕事をしたレオナルド・ディカプリオとクリストファー・ノーラン監督。

映画『インセプション』で一緒に仕事をしたレオナルド・ディカプリオとクリストファー・ノーラン監督。

 ポッドキャスト『Happy Sad Confused(原題)』に出演したデヴィッドは、自身の手掛けた作品を振り返るなかで、『ダークナイト』3部作のキャスティング時の秘話を披露。第2作『ダークナイト』を公開した後で、製作のワーナー・ブラザースから注文があったとして、「ワーナー・ブラザースの上層部から、第3作の悪役にリドラーを登場させてくれないかと頼まれた」ことを明らかにした。

 そのとき、スタジオ側からリドラー役の候補として名前を挙げられたのが、レオナルドだったという。「そのリドラー役にレオナルド・ディカプリオをャスティングする形で、ノーラン監督にぜひプッシュしてほしいと言われたのです。まあ、それは私たちのやり方ではないわけですが」とデヴィッドは振り返った。

 リドラーとは、『バットマン』シリーズに登場する屈指の悪役で、なぞなぞに執着する知能犯かつシリアルキラーという役どころ。最新のバットマン映画『THE BATMAN-ザ・バットマン-』でもメインの悪役として登場している。

 最終的には、『ダークナイト』シリーズの最終作となった『ダークナイト ライジング』にリドラーが登場することはなかったが、その理由については「クリス(・ノーラン監督)も私も、先に悪役を決めることはしません。ストーリーを練り上げて、その内容に見合う悪役を選びます。『ダークナイト』の知的かつ破壊的なジョーカー(ヒース・レジャー)の後は、バットマンの年齢や体力的なところを鑑みると、悪役はベイン(トム・ハーディ)が適していました」とデヴィッド。

 『ダークナイト ライジング』にレオナルドがリドラー役として出演するところも見てみたかったが、少なくとも『ダークナイト』3部作が収めた大きな成功は、最終的なストーリーとキャスティングが見事にマッチした結果なのかもしれない。

This article is a sponsored article by
''.