美しい紅葉で知られる町が観光客やインフルエンサーを締め出すことを決めた。

絵に描いたように美しいポムフレット

 米バーモント州にある、絵に描いたように美しく牧歌的な雰囲気の町ポムフレット。秋は見事な紅葉で彩られる。

 しかし2023年の紅葉シーズンに際して、人口916人のポンフレットの行政機関は町の人気撮影スポットであるスリーピー・ホロウ・ファームにつながる道路などの一時封鎖を行なった。同機関によると、「この地域の紅葉シーズンの交通量はここ数年着実に増加しており、安全性・環境・美観・生活の質に関して重大な問題を引き起こしている」ことが理由だという。

 スリーピー・ホロウ・ファームは「これぞ秋」といった完璧な紅葉の写真を撮影することができることで有名なスポットで、ハッシュタグ「#sleepyhollowfarm」を付けた動画がTikTokに多く投稿され、何枚もの写真がInstagramに投稿されるなど、その人気は年々高まりを見せていた。一方で、「立ち入り禁止」の看板があるスリーピー・ホロウ・ファームの敷地内に侵入するなど、訪れる観光客やインフルエンサーによる問題行動も散見されるようになり、ポンフレットの住民にとっては困った事態に発展していた。

 一部の住人によって米クラウドファンディングプラットフォームGoFundMeで立ち上げられた「Save Cloudland Road」では、町を訪れるインフルエンサーたちが「道路を傷つけ、事故を起こし、溝からのレッカー移動を求め、庭を踏み荒らし、私有地に排泄し、畑や私道に駐車し、住民に暴言を吐いた」と主張されている。

 日本でも紅葉シーズンは国内外から観光客が紅葉の名所を訪れる。そんななか、例年そういった観光客のマナー違反に地元民が迷惑する事例が報じられる。自然と地域へのリスペクトを忘れずに、迷惑行為をすることなく楽しめるよう気を付けたい。

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