ビリー・アイリッシュが体型を隠していたワケ
「Bad Guy」などのヒット曲で知られるシンガーのビリー・アイリッシュが、キャリアの初期にオーバーサイズの服ばかり着て体を隠していた理由を米Varieyのインタビューで語った。
今は自分が着たい服を着て自由にファッションを楽しんでいるビリーだが、数年前まで体のラインが目立たない服を着ることが多かった。ビリーは「性的対象にされないようにしていたわけではない」としたうえで、「たとえ視覚的にであっても、人々が私の体にアクセスできるようにしたくなかったんです。私はそれ(体)を見せるほど強くはなかったし、(自分の体を見せることに)十分な安心感もありませんでした。もし、あのとき見せて誰かに何か言われていたら、完全に打ちのめされていたと思います」と説明。
つねに注目される存在であるセレブはボデイ・シェイミング(体形批判)の対象にされることが多く、ビリーもそれに苦しめられている1人。今年6月に英Vogueに掲載されたインタビューでも、「私がもっと若かったら、たとえば11歳のときにネット上で今のように言われていたら、ここに存在していられなかったと思います」と、若い頃は今以上に他人の意見に敏感だったと明かしている。
また、「私は胸が大きいです。9歳のときから胸が大きかったのですが、それが私なんです」と話すビリーは、ボディ・シェイミングだけでなくスラット・シェイミング(※)にも悩まされてきた。
※肌の露出が多い服を着たり、SNSなどでセクシーな写真を公開したりしている女性を批判をする行為。
同じ服でも胸が小さい人が着ると何も言われないのに、胸が大きい人が着ると卑猥なものとして扱われることがあるため、周りの人たちの視線や反応に気を使って、服装を選ばざるを得ない理不尽な状況にあるとして、「露出度の高い服を着ていると、みんな『でも、性的対象として扱われるのは嫌なんだね?』と言います。ふざけんな!私だって性的になることはある。くたばれ!」と不満を口にした。