「20歳で入社して現在は63歳。たわごとは許さないタイプ」
「法外な量の休暇が与えられる」会社で働いていたという投稿主。従業員数250人ほどの同社は、25年以上勤めた人に年間10週間の有休が与えていた。
しかし、経営者が引退するために会社を売ったことで事態は一変。元経営者は売却の前に「経営体制はほとんど変わらない」と言っていたが、新会社は真っ先に、今後は有休の承認を事前に取らなくて良い代わりに、その年の12月31日を最後に年間の有休を最大4週間に減らすと宣言。そして、定年が近い従業員の多くをクビにしたという。
これにキレたのが、ジミーというベテラン社員。「20歳で入社して現在は63歳。たわごとは許さないタイプ。会社の重役を除いては、我が社が作るあるパーツの一部分を完璧に理解している唯一の人物」だというジミーは、新経営陣がジミーの後釜にと考えた若い社員のトレーニングを頼んできた後にある行動に出た。
「ジミーはトレーニング初日に電話をかけてきて、有給休暇を一度に全部取得すると伝え、そのまま10週間の休暇に入りました。彼が作った部品は在庫があったので、当初はそれほど不安はありませんでした。しかし、休暇中の10週間、ジミーは他の仕事に応募し、仕事を見つけて働き始めていたのです。10週後、復帰日にジミーは現れない。会社は2日間、電話したり、家に行ったりしたが彼は見つからない。3日目にようやく電話が来たかと思ったら、彼は辞めると伝えてきた。会社側は大慌てです。彼が作っている部品は非常に特殊なもので、創業者が特許を取得しており、誰でも作れるものではありません。結局、会社側は創業者と新たな契約をして、新入社員に作り方を教えることになったのですが、そうなった原因を知った創業者は激怒して、パーツの製造方法を教えるために億級の契約金を請求してきたのです」
従業員の有休休暇を安易に扱ってはいけないということだ。