2021年の映画『ワイルド・スピード/ジェットブレイク』の撮影中に起きた事故を受けて、制作陣に80万ポンド(約1億5,000万円)の罰金の支払いが言い渡された。(フロントロウ編集部)

ジョー・ワッツ、8メートルの高さからコンクリート床に落下

 事故は、2019年7月に『ワイルド・スピード9:ザ・ファスト・サーガ』の撮影中に起きた。

 英リーブスデンにあるワーナー・ブラザースのスタジオで、バルコニーでのファイトシーンを行なっていたスタントマンのジョー・ワッツ氏は、スタント仲間の肩越しに投げられた際に安全ラインが外れ、約8メートル(25フィート)下のコンクリート床に頭から落下。これによって、頭蓋骨を骨折して脳に損傷を負った。

 法廷での様子を報じた英BBCによると、裁判長は「土壇場で」スタントが急きょ変更されたことを批判し、スタントが変更された際に床のマットも調整されるべきだったと指摘。ワッツ氏は「生きていることが幸運」だと述べたという。

 ユニバーサル・ピクチャーズの子会社であるFF9ピクチャーズの安全衛生上の過失を認め、80万ポンド(約1億5,000万円)の罰金を支払うことに同意。

 英国際安全衛生センター(HSE)の担当者は、事件は「人生を変えるもので、簡単に死んでいたかもしれません」と語り、「スタントの仕事では、落下を防ぐことではなく、怪我のリスクを最小限に抑えることが重要です」と付け加えた。

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