「ボーナスが出たあとに辞職願を出すことに決めました」
米掲示板サイトRedditの復讐経験を告白する掲示板に匿名で綴った投稿主は、ある製造会社の物流部門で働いていた。この部門では、必要ないと思った人材がいたら、大事なミーティングに呼ばない、みんなの前で叱責する、過剰な仕事量を任せてこなせなかったら罵倒するなど、「イジメて自ら辞職させる」文化があったそう。
そんな文化を「子どもじみている」と横目で見ていた投稿主は、会社が資材の半分近くを得ていた中国のサプライヤーの管理を任されることになった。当初は管理する責任者が決まるまでのつなぎのはずだったが、その人材が現れなかったため、気づいたら1人で中国のサプライヤーを管理していた。
そんななか、新型コロナウイルスの影響で会社の物流システムが大きく変化。そのため、投稿主はサプライヤーの管理方法も変える必要があり、大幅にシステムを調整。「その間、どのようなやり方をしているのか、サプライヤーの情報はどこに保存されているのかなどを聞いてくる人はひとりもいませんでした」と投稿主は振り返る。
「それからだいぶ時間が経って、新型コロナウイルスが落ち着くと、私の部署は何かしらの理由で私をもう必要としないと判断しました。(中略)そして、イジメが始まったのです。最初は仕事ができればイジメも落ち着くだろうと思ったのですが、そうはなりませんでした。そんな状態が2ヵ月続いたあと、クリスマスのボーナスが出たあとに辞職願を出すことに決めました。そして、新しいやり方について周囲に教えることなく過ごしました」
その後、転職先を探して宣言どおり仕事を辞めた投稿主。しかし、新しい仕事に就いて約1ヵ月後、前の会社の部長から連絡があった。中国のサプライヤーの管理方法が変わっていたことに、投稿主が辞めた後に気づいたのだろう。「中国のサプライヤーについてどこから初めていいかすら分からない」と言って、給与アップを条件に返ってきてくれないかという。
投稿主が断ると、今度は、数ヵ月分の給与を払うから1週間戻ってきて部署内で研修をやってくれないかとお願いされた。これは、「以前働いていたときにひどい扱いを受けたから」と断ると、部長はそのまま退散したという。
そして投稿主は最後にこう綴った。「今週、前職の輸送部門の人たちと偶然連絡を取りました。彼らが言うには、私が退職してから10ヵ月の間に、物流部門は誤配送や過不足配送、古くなった部品などが理由で、いくつかのサプライヤーとの契約を失い、新しいサプライヤーを調達する必要があったりして、8桁(10億~99億円)の損失を出したとのことでした」。