映画『屋根裏のラジャー』のジャパン・シネマ・オーケストラが開催。主題歌「Nothing’s Impossible」を担当したア・グレイト・ビッグ・ワールドのイアン・アクセルも駆けつけ、オーケストラによる迫力ある演奏をバックに生歌唱も披露してくれたイベントの模様をレポート。(フロントロウ編集部)

ア・グレイト・ビッグ・ワールドのイアン・アクセルが「Nothing’s Impossible」を生歌唱

 12月15日(金)に全国東宝系にて公開される映画『屋根裏のラジャー』のジャパン・シネマ・オーケストラが、12月6日(水)に開催された。これは、オーケストラによる生演奏をバックに映画を楽しむことができるイベントで、公開前の映画で同様のイベントが開催されるのは初という、記念すべきイベントとなった。

画像: 当日は 仲里依紗(前列左、エミリ役)や寺田心(前列左から2人目、ラジャー役)、鈴木梨央(前列左から3人目、アマンダ役)らキャストや製作陣も一緒にシネマ・オーケストラを鑑賞。 © 2023 Ponoc

当日は 仲里依紗(前列左、エミリ役)や寺田心(前列左から2人目、ラジャー役)、鈴木梨央(前列左から3人目、アマンダ役)らキャストや製作陣も一緒にシネマ・オーケストラを鑑賞。

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映画『屋根裏のラジャー』あらすじ
映画『メアリと魔女の花』で魅力的な魔女を描いたスタジオポノックが、『屋根裏のラジャー』で新たな主人公に選んだのは “想像の友だち”であるラジャー。少女アマンダの想像が生み出したラジャーは、彼女以外の人間には見えないイマジナリ。屋根裏部屋でアマンダと一緒に想像の世界に飛び込んで、歓びいっぱいの毎日を過ごしていた。しかし、イマジナリという存在には避けられない運命が。人間に忘れられると、消えていく。ラジャーは自分の運命に戸惑いながら、一縷の望みを抱き進む。彼がたどり着いたのは、かつて人間に忘れさられた想像たちが、身を寄せ合って生き続けるイマジナリの町。ラジャーと仲間たちの出会いは現実と想像を超えた大冒険と奇跡の始まりだった。忘れられていく少年たちの、決して忘れられない物語。この冬、誰も“見たことがない”主人公が誕生する。

 この日、オーケストラとして見事な演奏を披露してくれたのは神奈川フィルハーモニー管弦楽団。印象的なシーンのたびに迫力ある演奏で奏でられた神奈川フィルハーモニー管弦楽団による贅沢なBGMからは、現実と想像が交錯する世界観を描いた本作において、“音楽”がいかに重要な役割を果たしているかが実感できたが、中でも印象的だったのが、本編最後に披露された主題歌「Nothing’s Impossible」だった。

 同曲は、『屋根裏のラジャー』のプロデューサーである西村義明氏からの熱いラブコールによって実現した楽曲で、グラミー賞受賞アーティストであるア・グレイト・ビッグ・ワールドが、フィーチャリングに代表曲「ファイト・ソング(Fight Song)」で知られるレイチェル・プラッテンを迎えて制作した1曲。

 そして、今回のジャパン・シネマ・オーケストラに合わせて、ア・グレイト・ビッグ・ワールドのメンバーであるイアン・アクセルが来日。エンディングでは、神奈川フィルハーモニー管弦楽団による演奏をバックに生歌唱を披露してくれた。

来日したア・グレイト・ビッグ・ワールドのイアン・アクセル(右から2人目)。

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製作陣も「Nothing’s Impossible」に太鼓判

 「想うがままのあの場所で 思うがままに想ってごらん」と繰り返される「Nothing’s Impossible」の歌詞は、本編を鑑賞した後だとより心に響いてくるのだが、主人公ラジャーの声優を務めた寺田心も、改めて映画と合わせて聴いたことで、「この曲の歌詞が、ラジャーとアマンダのお父さんが、アマンダに向けて言いたいことなんじゃないかとか、皆さんに向けて伝えたいことなんじゃないかなって、すごく歌詞の意味について考えさせられました」とコメント。

 監督を務めた百瀬義行も「メロディもそうだけど、詞がよくて、グッとくるものがありました」とコメントして、ア・グレイト・ビッグ・ワールドが手がけた「Nothing’s Impossible」を絶賛した。

画像: © 2023 Ponoc
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 イアンも西村義明プロデューサーからオファーを受けたときのことを振り返り、「脚本を読ませていただいたときに涙を流しました。私も2人の子どもの父親なので。この映画のメッセージは、当時の自分にとってとても大切なものでした」とコメントして、『屋根裏のラジャー』の「誰かがいなくなってしまったり、離れ離れになってしまったりしても、その人は自分の中に存在し続け、その繋がりは時を越えて永遠に残り続ける」というメッセージが心に響いたため、引き受けることにしたと明かした。

画像: エミリ役の仲里依紗とイアン・アクセル © 2023 Ponoc

エミリ役の仲里依紗とイアン・アクセル

© 2023 Ponoc

 また、オファーをかけたプロデューサーの西村義明氏にとっても、イアンから「Nothing’s Impossible」の最初のデモが送られてきたときは思わず感動してしまったといい、「涙が出てきてしまって」とコメント。「この声、この曲が最後を締めくくってくれているのが奇跡的」だとして、イアンに感謝を伝えた。

画像: イアン・アクセルと西村義明プロデューサー © 2023 Ponoc

イアン・アクセルと西村義明プロデューサー

© 2023 Ponoc

 「映画の主題歌って、最後どういう気持ちになってほしいかを表す。イアンがそういうことに応えてくれたことが嬉しい」と西村義明氏は続けて、「Nothing’s Impossible」が完璧に『屋根裏のラジャー』が伝えたいことを表現してくれたとした。

 自身が日本の映画の主題歌を手がけただけでなく、このようなシネマ・オーケストラに出演するという形で来日できたことについて「夢のようです」と語っていたイアン。今回のイベントは、自身の手がけた「Nothing’s Impossible」が「僕ら以上に大きなものになった」ことを実感するきっかけになったと話す。「魔法のようであり、この作品の一部になれたことに心から感謝しています」

 シングル「Nothing’s Impossible」や同曲が収録された映画『屋根裏のラジャー』オリジナル・サウンドトラックは好評発売中。映画は12月15日(金)に全国東宝系にて公開。


<リリース情報>
■配信シングル
「Nothing’s Impossible / A Great Big World featuring Rachel Platten(ナッシングズ・インポッシブル / ア・グレイト・ビッグワールド featuring レイチェル・プラッテン)
配信中
ストリーミングやダウンロードはコチラ

■アルバム
映画『屋根裏のラジャー』オリジナル・サウンドトラック
発売中
形態/品番/価格:
《LP》 UIJE-9003/4,950円(税込)
《CD》 UICE-1217/3,300円(税込)
購入やストリーミング/ダウンロードはコチラ

【作品概要】
『屋根裏のラジャー』
2023年12月15日(金)全国東宝系にて公開
声の出演:寺田心 鈴木梨央/安藤サクラ/仲里依紗 杉咲花 山田孝之/高畑淳子 寺尾聰/イッセー尾形
原作:A.F.ハロルド 「The Imaginary」(「ぼくが消えないうちに」こだまともこ訳・ポプラ社刊)
監督:百瀬 義行
プロデューサー:西村義明
制作:スタジオポノック
製作:「屋根裏のラジャー」製作委員会
公式HP:www.ponoc.jp/Rudger

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