ユダヤ人に対する不適切な発言を繰り返してきたラッパーでありデザイナーのカニエ・ウェストが、ヘブライ語を使ってユダヤ人に謝罪した。(フロントロウ編集部)

カニエ・ウェストがユダヤ人にヘブライ語で謝罪

 ユダヤ人の大量虐殺(ホロコースト)を行なったアドルフ・ヒトラーに憧れていることがCNNによって報じられ、ユダヤ系に対する差別を助長するような言動を取り、業界から干されているカニエ・ウェスト

画像: カニエ・ウェストがユダヤ人にヘブライ語で謝罪

 長年パートナーシップを組んできたアディダスや、Yeezy GapとしてコラボしていたGAPから契約を切られ、バレンシアガ(Balenciaga)のデザイナーであるデムナ・ヴァザリアや米Vogue誌のアナ・ウィンターなどから縁を切られたカニエ。一連のできごとにより、米経済紙Forbesはカニエの資産価値が急降下したとして、彼をビリオネア(※総資産が10億ドルを超える人のこと)リストから外した。

 音楽業界とファッション業界、両方から見限られたカニエだったが、その後もユダヤ系への不適切な言動は続いた。

 2023年11月に発表された、タイ・ダラー・サインとコラボした新曲「Vultures」では、「俺が反ユダヤだって?/ついさっき、ユダヤ人の女とヤったけど」と歌い、反感を買っていた。

 しかしここにきて、カニエがインスタグラムでヘブライ語を使って謝罪。

 「私の言動により、ユダヤ人コミュニティに意図しない暴言を吐いてしまったことを心からお詫び申し上げます。不快感を与えたり、無礼な態度をとったりする意図はなく、自分が苦痛を与えたかもしれないことを深く反省しています。私は自分自身から出発し、この経験から学び、今後より繊細で理解ある行動をとることを約束します。皆さんの許しは私にとって重要であり、私は償いをして、団結を促進することを約束します」

画像: ©Kanye West/Instagram

©Kanye West/Instagram

 今回なぜカニエが突然ユダヤ人に謝罪したのかは不明だが、一部では2024年1月にリリースが延期されたアルバム『Vultures』が関係しているのではないかと言われており、さらに、カニエは過去に何度も何かを言っては態度をひるがえしてきたことから、現時点ではこの謝罪は新たなお騒がせ行動として受け取られている。

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